蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

2023年 3月東京連合花展 報告

2023年9月22日 Category: blog

さあ、京都「春のいけばな展」の後期をなんとか観、上野の東京都美術館で開催されている「東京連合華展」へ、飛んで帰りました。

上野の連合華展は、ほぼ毎年 3月21日(火)〜30日(木) の10日間。京都の華展は24日〜27日でしたので、もろに被ってしまったのです。

(華展の報告は、そのころのInstagramとF.B.にライブで投稿しています。そちらでは、勝手に他の方の作品も掲載させていただいておりますが、このblogでは基本的に自分と社中などにしています。)

 前回の報告で記載した、1次に出瓶した八幡 純平さんの作品から。この作品の仕上げを見届けて、京都へ行ったのでした。↓のびやかで素敵な作品でしょう?

八幡 純平さんの作品。生花 3種生け。
宿根スイトピー・雪柳・オクラレウカ

3次の 25・26日。私は京都華展で全く携われなかったのですが、頼もしくも遠藤和歌子さんは一人でこの作品を仕上げました。↓勿論全て、彼女のアイディア。

遠藤和歌子さんの自由花。

彼女の自由花は、自分の好きな世界のイメージを一貫して持っています。それがとても素敵なので、より深く、完成度を積んでいくように稽古を重ねています。

 

そして 5次 29・30日は、上野の連合会華展デビューの山田美玲さんと、私。

山田美礼さんは、小品自由花。↓ 彼女の作品の前にはいつも人だかり!

山田美礼さんの小品自由花。

今回は、北欧フィンランドの建築家、アルバ アアルトのフラワーベースを使って製作したいとの希望。剣山は使わず、銀やブルーグリーンのワイヤーで抛げ入れのように花を挿して制作しました。花を置く台も自分でシルバーの紙を敷いて。 花の陰が照明で綺麗に演出され、「森の中の湖」のイメージ通り 表現されていました。

彼女の華展デビューは、昨年秋、東京清祥会 青年部の華展でした。その時の彼女の作品の印象は、「さすが一級建築士! グッゲンハイムの建築みたい〜」。

東京清祥会 青年部華展、山田美礼さんの作品

「花を生けることと、建築はとても似ているところがある」と気がついた貴女の これからの華道人生は、薔薇色よ。

東京清祥会 青年部の華展では、もう一人、木村奈月さんも華展デビュー!

東京清祥会 青年部華展、木村奈月さんの作品

↑ 伸びのびと空間をたっぷりともった爽やかな自由花です。

 

あら。去年の上野華展の写真が出てきました。昨年も報告出来ていなかったので、ここで一瞬 脱線して掲載させてください。↓

2022年、樋口 亜季さんの新風体生花↓ スケールが大きくて、見事!

木瓜、竹シャガ、紫蘭

そして、私の2022年。特別席。「紫雲」逆勝手 の指定でした。 ↓

「紫雲」の花器に、木瓜の一種、逆勝手。

 ありがとうございます。

戻りまして今年の上野の私の作品。近年しばらく上記のように↑「生花」の担当が多かったですが、久しぶりに「立花 新風体」が当たりました。

私の特別席作品、立花 新風体。

勿論、この華展のための試作は積んできましたが、花材は、生き物、旬のもの。自分の思い通りには決してならないものなのです。我々の常の稽古は、どんな事態にも『臨機応変』に自由に花を生けせることが出来るようになるため。

『臨に応じて、機に変割れる』ための稽古。

花と出会った時の感覚はまさに「JAZ」。花たちと私のジャズセッション。特に「新風体」は。

ありがとう。その日、出会った花たち。

雪柳・山吹・ストレチア・アップライト・コプロスマ・オクラレウカ・ドラセナ・ホワイトスター・シャレ板。

 そして会場へ、いらしてくださった方々、ありがとうございました!

  

スミマセン💦もう一つだけ、脱線させてください。

このブログを書くために写真を探していたら数年前の私の自由花の写真が。自由花の作品は掲載したことがないので。 日本橋三越で開催された東京華展。↓ 何年前だったかなぁ・・・

自由花。

↑「瀧から落ちる水飛沫」をイメージしたくて、棒のアクリルを何色かのブルー系に染めて、熱をあてながら曲げて苔木とあわせました。懐かしいです。

実はわたし、稽古を初めてしばらくは 自由花が専門?と思われていた位、自由花の出瓶が多かったのです。池坊の自由花は、幅が広くてデザイナー時代の脳が刺激されるので好きです。

  

(二度の脱線から戻ります)

 3月一杯の華展が無事に終了し、4月4日、ようやく小金井公園の山桜を観に行けました。仕事の後、夜中でしたが。凄い大木でしょう?

小金井公園の山桜。

 毎年、見事な花と香りを楽しませて。とても癒されます。

 

 

人生・・・ 思いもよらぬこと、様々なことが起こります。

しかし、たとえどんなことが起こったとしても、自然界の営みは休むことはなく、季節が巡る。そしてその度、それぞれの花を咲かせます。

逞ましく生きる草木の命に見習って。私も、与えられたこの命を大切に生かそうと思います。

 ↓青年部で開催した筑波山での「花供養」の写真です。

全員で花を供えました。
朝、土砂降りだったのに、午後には晴天に。
筑波山山頂に住む大木にご挨拶しました。

   

次は 4月10日から京都中央研修学院 生花研究室 二年目一期が始まります。

さあ、命みなぎる春を味わい尽くします!

 

  

日々の稽古や、生徒の作品、またプライベートもF.B.とInstagramにアップしています。

https://www.facebook.com/ritsuko.takamori.7

https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/

よかったらご覧ください。

 

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子