蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

平成27 年度 朝茶

2015年8月29日 Category: 茶道のお知らせ
今年の猛暑は例年以上に厳しかったですね。 
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8月8日9日、我が家にて恒例の朝茶を開きました。
先人は「暑い夏は、早朝の涼しい時にお茶を楽しみましょう。」と早朝に茶事を開いたとのこと。
その昔は明け方4時頃に集まり、8時頃お開きとの記録があるそうですが、現代では電車の都合もあり、我が家では6時半席入りです。
我が家の朝茶は『続き薄茶』でお招きします。
『続き薄茶』とは、「炭点前」→「茶懐石」→「濃茶から続いて薄茶」というスタイルで、
濃茶と薄茶の間の「後炭」を省略することを意味します。
昔はエアコンもない夏の暑い時期、サラサラっと時間を長引かせない、その季節ならではの
おもてなしの心ですね。
今年の朝茶の「ご馳走」は、『食籠(じきろう)』。表千家で使われるお菓子を入れる器です。
「ご馳走」と云っても、食べ物ではなくて「目や触感」のご馳走。
何年も前、大好きな作家さんに『こういう食籠が欲しいが可能か?』と具体的に話をしていたことをその作家さんが覚えていて下さり、半年程前の展示会に発表してくださったのです。
きっとご苦労があったと思いますが、とても素敵な仕上がりに、大感動。
普段の茶懐石では、食事の最後にデザートである「主菓子」を、一番正式な菓子器である「縁高」を用いますが、今回は朝茶で初お披露目に。この日から我が家のお道具の仲間入りです。
 上の写真は、初めの「席入り」のために「蹲(つくばい)」を使っているシーン。
ここで手や口を清めて「席入り」です。
二回目の「席入り」では、床の間に花が飾られ「濃茶・薄茶」をいただきます。
土曜日に真っ白な「鉄線」、日曜日は大切に育てた朝顔の「団十朗」が、見事に開きました。
 下の写真は、茶懐石のクライマックス「八寸」を勧めているシーン。
茶事では、『お濃茶』がメインディッシュなので「茶懐石」は、ごくごくシンプルに、素材感を生かしたものが本場ものなのですが、我が家のそれは、美味しくなりすぎてしまうのが、課題です。
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8月8日は、立秋。この日を堺に今年ははっきりと風が変わりましたね。
今年は残暑はそれほど厳しくなさそうな予感。

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蓮心会 高森 梨津子