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西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

令和6年3月 池坊 京都 春の華展〜東京 上野華展と、茶道の報告

2024年5月22日 Category: blog

 令和6年 3月上旬、靖国神社茶会が4年ぶりに開催され、師匠正子先生の大広間は ひな祭りの室礼が素晴らしく 無事社中で楽しく務めることができました。

靖国神社での茶会、4年ぶりでした。

そして次の週末、清祥会石渡雅史先生の研究会のすぐ後、3月15日から18日、池坊中央研修学院の「春の華展」が開催されました。石渡雅史先生「生花教室」の1年生と2年生、それぞれ池坊中央学院の各教室が一年の成果を発表する学院祭華展です。(昨年令和5年の春の華展の報告は昨年9月15日にレポートしました。)

石渡雅史先生の教室は去年同様、品があり格調高い作品ばかり!

石渡雅史先生の教室コーナー

准教授 石渡雅史先生の作品は、新風体を花配りで生けていらっしゃいました。

雅史先生の作品。しだれ柳、桃、蘭。

『姿勢』

数少ない枝によっていけあがる花

見る人の心に映るものは

生命を寿ぐ姿勢

姿から 所作から

思いは伝播してゆく

 

↑ 先生の作品のテーマに書かれていた文章、素敵です。

 

私の作品は 生花五箇条の一つ、「出船」。花材は連翹。

私の作品「出船」。

「生花五箇条」の一つに「出船・入船・泊船」があり、「出船」は漁に出港する祝いの花です。

練習を繰り返しましたが、なかなかに難しい…はい。

 

京都の華展の大きな楽しみは池坊専永宗匠、専好さまの作品が拝見できることです。↓

池坊専永宗匠、左下は専好さまの作品。

池坊専永宗匠の作品 前期は生花新風体、後期は立花新風体。専好さまの作品は立花新風体を白磁の花器にこみ藁で作品を発表なさっていました。

専永宗匠の花の前に座ると、疲れがふぅ〜っと、抜けるのが不思議です。

  

 さあ、疲れが抜けたところで3月中旬、我が蓮心会の利休忌。

蓮心会の利休忌。

蓮心会の利休忌で「茶カブキ」を開催するのは、4年ぶり。

「茶カブキ」とは、如心斎が制定した七事式の一つで、二つの試みの茶を頂いた後に 本茶を三服いただき、茶名を当てる式法です。

五感を研ぎ澄まし、お濃茶を5服回しいただく式法。これは、鎌倉時代から流行した「闘茶(とうちゃ)」の流れからきたものです。

3服の抹茶の味を当てるのは、かなかに難しく水曜日も日曜日も、全て当てられた方は両日一人だけでした!

  

さて、恒例上野東京都美術館にて「池坊東京連合会華展」が3月21〜30日まで開催されました。2日づつ5次。蓮心会からは私の他に3名出瓶させて頂きました。

2次の23・24日は和歌子さんと勇さん。二人とも自由花。

和歌子さんの作品。一般席 自由花。

↑作品の土台は椰子の乾燥素材で構成、それが「世界最古の船の形のようだ」と興味深い感想がありました。

 同日、佐々木さんの小品自由花↓

初めての「小品自由花」。

黄色のガーベラが「元気」の象徴だそうです。『見てくださる方に元気と勇気を感じてもらえる作品にしたい』と頑張りました。

 3次の25・26日、美礼さんは青年部席で、自由花。

赤柳、小豆柳、レッドウイローなどで土台を構成。
グロリオーサの花とアスパラの葉を軽く生かします。

↑建築家ならではの視点で花材を生かしての製作です。

 4次は私が特別席で生花三種生けで出瓶させて頂きましした。

生花三種生けの「株分け」。男株は連翹、女株は貝母(初日)。
二日目の作品。
2日目は女株の貝母が枯れてしまったので、庭の「春蘭」を生けました。

  

東京清祥会の皆さんの作品が押し並べて素晴らしく、誇らしかったです。

清祥会支部長と、石渡雅史先生の自由花の作品が 特に感動したので投稿させて頂きます。

清祥会支部長、風間先生の作品。↓

桜をメインにした古典立花。

石渡雅史先生のレリーフの自由花。↓

鏡を絶妙に使用し、自由花の3Dの世界の新しい表現です!

こうして無事、春の華展・上野の華展まで終わりました。

今年は 1月上旬 清祥会新年会の後すぐ京都の石渡先生の生花教室の学び、そして下旬に蓮心会「稽古初めの茶事(初釜)」、2月初旬は師匠宅茶事、中旬 清祥会青年部「立て花勉強会」、下旬は尚月会「能の発表会」、そして今回の報告へと続きました。

この数ヶ月は、怒涛の日々。Instagramへの投稿が精一杯、またパソコンとの連携が上手くいかずこのH.P.への投稿が止まっていたことに今頃気がつきました。

まだまだ報告したいことが沢山あります!続きをお楽しみに✨

  

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