蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

留学生へのインタビュー

2016年3月16日 Category: その他のお知らせ
今年から、中国からの留学生が数名学びに来ています。
東京大学の院生として学びながら、将来「日本と中国を文化でつなぐ」仕事をしたいと夢を持ち、まずは自分が日本の文化を知らなければと、忙しい時間を割いて一所懸命吸収しようとするその姿には心打たれるものがあります。
その学生から、留学生・外国人に向けて茶道・華道を紹介するためのインタビューを受けました。
このインタビューで私も初心を振り返ることができました。皆さんにも知って頂きたいと思いましたので、了解をとり記すことにします。

①そもそも池坊・表千家を始めたきっかけは何だったでしょうか。

 躾に厳しい両親に育てられたので、若い頃は「習い事は苦手」と思い避けていました。しかし、十代終わり頃から国内・海外を旅行するようになり、自分の国の文化も ちゃんと知りたいと思うようになりました。デザインの仕事をしていたので美術に関する興味もありました。そして縁があり習いだした先生の教室が「表千家・池坊」でした。

②池坊・表千家を教えはじめようとするきっかけは何だったでしょうか。

 24歳の頃短期間滞在したN.Y.で、自国の良さを殆ど知らないでいる同年代の日本人が多いことに悲しい衝撃をうけました。日本好きの外国人のほうが良く知っているほどです。自国の文化を学んだうえで、海外を知る。これが本当の国際化だと気づきました。それで帰国後、稽古中心の生活に変えました。まずは、私と同年代の若い方に この日本の素晴らしい文化を知ってもらいたいと思ったからです。しかし道具も何も持っていなかったので、先生の稽古場をお借りしてワークショップを開いていました。

③これまでの華道・茶道でどんな学びや発見がありましたか。

 花を生ける時、多くの花材の中から選び、必要なものを判断し、決断して切ったり矯めたりを実行し、自分の作品を造りあげています。茶道では、人と人との交わりのなか 臨機応変に対応することが求められます。
稽古の度に真剣にこの事を繰り返す事で、日常生活のなかでも同じように注意深くものを見、五感を駆使する事を自然と修練されていくようです。
そのお陰で、何げない毎日の微妙な変化にも気づき感動することが多く、心がとても豊かになりました。

④自然との向き合い方いついてのご理解

 自然は恐ろしくもあり、やさしくもありますね。人間の私たちも自然のなかの一部であると考えます。
華道も茶道も、四季を知り、季節を体感することで私たちを取りまく自然をライブで感じることができます。それらの植物が「自分と同じ命」を持ち、しなやかに無心で生きよとする姿、その美しさに感動します。
たった一輪の花からも大自然のなかの命の営みを感じることができ、祈りや感謝の念を覚えます。

⑤華道と茶道の関連性について

 華道は「花の命」をみつめ、それを生かすことを修練します。自分の作品は、自分の鏡です。その作品を創り出す過程のなかで自らが磨かれ、「他を生かす事で自分を生かす和の心」を学びます。
茶道は「和敬清寂」。「人と人の縁」を大切に考え、四季の巡りのなかでの稽古を繰り返すなかで気づくことが増えていきます。
全ての「道」に共通するものだと思いますが華道も茶道も「同じことを繰り返す」ことで人間力を高めていくものなのだと思います。

⑥これから華道・茶道を学ぼうとする外国人生徒さんへの一言(一番知ってもらいたいこと、励みの言葉など)

 上記のように、日本独特の「道」の文化は、教わるものにとっては分かりにくいところもあるかもしれません。「ライセンスを取得する」という考え方ではないからです。長い時間をかけ、自問しながらつかみとっていくものです。しかし、それは困難なことではなく、国境を超えて、また一生をかけて楽しみながら続けていくことができます。どの世界であれ、「継続の力」に勝るものはありません。是非、日本の華道・茶道の世界を味わって下さい。
稽古を続けることで毎日の生活が心豊かなになり、これからの自分を支えてくれるものとなるはずです。


以上です。
②で答えたように、「まずは、日本人の若い方々にこの国の素晴らしい文化を伝えられるようになりたい。」と決意した日のことを、昨日の事のように覚えています。
その道は、果てしなく、ゴールは見えず、若いころは目眩を感じる毎日の連続でした。(笑)
でも、一度たりとも止めたいとか、飽きるとかの思いを抱いたことはありません。それどころか、今でも学びたい気持ちが湧いてきて止まりません。
面白い世界です。
こんなに奥の深く、幅の広がる稽古を楽しく学べていることに毎日感謝しています。
なに人であれ、日本に住んでいるならば、学ばないでいるのは「もったいない」ことと心から思います。


西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室
蓮心会 高森 梨津子