蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

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「七夕」って?

2016年8月19日 Category: 茶道のお知らせ
立秋の暦が過ぎたとはいえ、暑さはピークを迎えていますね。
先週、朝方の涼を楽しむ我が家の「朝茶事」が、無事終了しました。

このホームページにも書いていますが、『茶事(ちゃじ)』とは、茶の湯の集大成。
普段の稽古は、点前の稽古をはじめとして、立ち居ふるまい全て、茶事をよりよく催すためにあるのです。 いわば茶事は、「本番」 。
たった今、リオで開催されているオリンピックとは、「この本番の一瞬に生きる」というところが似ています。 今 活躍しているどの選手にせよ長い永い年月の集大成がこの “一瞬” に集結するわけですからね。(もっとも、その練習量などは比べられるものではありませんが。)

 茶の湯の世界は、順位を競うわけではないので、初心者から上級者まで どの段階にあっても、それぞれに楽しめて 一緒にその場を造りあげることが出来ます。
さて、この茶事の形式が定まったのは 利休の時代。 その頃は「茶会」、または単に「会」と呼ばれていました。「会」という名で色々な趣旨の会の記録が残っています。その多くは四畳半以下の茶席で、濃茶をもてなすことを主な目的としたものでした。
 亭主の趣向で いつ、どのように開いてもよい「茶事」。その中心に“抹茶”が あります。

さて、今年の朝茶のテーマは 『七夕』。
「え? 七夕って、七月では?」と、思った貴方。 勿論、七夕は 七月七日。でも、、私が仙台に住んでいた頃も今も 地方では八月七〜八日で行なわれていますね、 「これは、ただ旧暦ってことなのかしら?」 と 長い間不思議に思っていました。
実は今回、長年憧れていた 「糸巻爪紅二重棚」 を入手。
このお披露目を「朝茶」で と思案したとき、以前 華道の古典立花教室で私が卒業論文に取りくんだ “いけばなの起源「七」という数字” に「七夕」の記載があったのを思い出しました。
(高橋 睦郎さんが とてもわかりやすく 今月号の華道冊子に書いていましたので引用させて頂きます。)
IMG_8577 (写真は七夕のお菓子「梶の葉」)
 現在、七夕は七月七日に祭るところが多いようだが、本来は旧暦で現行の歴で今年は八月九日。それも六日夜から翌七日にかけてというのが正しい。
 七夕をタナバタと訓むのはもちろん当て字。 もともと中国の五節句の一つである七夕(しちせき)と、わが国古来の夏秋の交叉(ゆきあい=交わり移り変わるころの意)の祭行事タナバタとは別。
 タナバタは、初秋に訪れると考えられた神を迎えるために、水のほとりなどに張り出した棚を作り、その上で処女が神の妻として、神に着せる聖衣を織った。棚の上で機(はた)を織るから棚機(たなばた)、その処女を 棚機(たなばた)つ女(め)、後には「棚機姫」と云った。
 そこに中国の暦とともに七夕の行事が伝わり、七夕伝説の牽牛星(けんぎゅうせい)が訪れる神に、織女星が神の訪れを待ち設ける棚機姫に重ね合わされて、かの地の乞巧奠(きこうてん=少女たちが機織りなどの手仕事が巧みになるように乞い願う奠(まつり))が日本化して 星祭りの風習が生まれた。
かつて 七夕竹は、迎えた神が翌朝帰って行くときに自分たちの罪穢れを持っていってくれることを願って川や海に流したのが起こりで、「星送り」のためが正確らしい。
現在は、衛生上もあって流すことが少なくなり、七夕本来の意味がわからなくなった。

、とのこと。
『夏秋の交叉(ゆきあい)』・・なんて素敵な表現でしょう。
 今年は、八月七日が「立秋」。 “夏の名残” と、 “秋の兆し” が交叉う頃、その時 神様が降りてきてくださる・・なんてロマンチックな奠(まつり)なのでしょう !

テレビでは毎日、『何度です。熱中症に気をつけてください! 』 と連呼されていて、確かに非常に暑いです。
ですが、そんな物語とともに「夏秋の交叉」を今回の「朝茶」で体験したメンバーにとっては 頭の中は もう “初秋” に切り替わっているはず。
心の切り換えって、とっても不思議。
先月「七夕」について知りたくなり、中国からの留学生の生徒に <中国での七夕の行事と、現在の七夕の過ごしてかた > を尋ねたところ、『七夕の起源は知りませんし、特に何もしません。若いカップルにとっては、デートの日です♡』 とのこと。

牽牛・織女の七夕伝説。 七夕の飾りが風にゆれるように、恋の気分もゆらゆら なびく?
・・そんな 日本の ゆかしい風習。大切にしたいものですね。


七夕に頂く「梶の葉」のお話もしなくてはいけませんね。


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