「華道ワークショップ」の報告
2017年4月7日 Category: blog
2年前、私が茶道と華道の稽古を始めてから、30周年を迎えることができました。
その記念に 導いてくださった全ての方へ感謝し、この「道」の素晴らしさを 少しでも伝えることが出来たらと、一般の方へ向けた『華道ワークショップ』を開催しはじめました。
池ノ上のギャラリーを借り、池坊いけばなの「歴史」、「花形」、「生花」、「自由花」を4回にわけて講義と実技で伝えてきました。
毎回とても好評で やりがいがありました。
何より伝えるための勉強が自分自身の再勉強となり、とても充実した2年間でした。
しかし時間が割けなくなったのでお休みしすることを決めた時 『実は目の前にいる私の社中にこそ
一番伝えたい、是非聞いて貰いたい』と思っていたことに気付きました。
そしてその ちょうど同じ時、田無社中での「蓮心会 茶会・華展」に参加した茶道の生徒達から、
『華道にとても興味をもったので華道について教えて欲しい』との要望がありました。
まさに『啐啄同時(そったくどうじ)』! 「碧巌録」の教えです。
鶏が、生んだ卵を暖める。そして ヒナが殻の内側から『出たいよ〜』と殻をつつく。
ずっと見守っていてた親鶏は、その瞬間を見逃さず 外から『出ておいで〜』と殻をつつく。
鶏の親子に例えられるように、親子、師匠と弟子の“機縁の熟し”の大切さの教えです。
以下のリンクもありましたのでご参照を。
http://www.eonet.ne.jp/~jinnouji/page9/houwa/page178.htm
さて、ワークショップのテーマは、『日本文化“華道”を知ろう』 。
① 華道の歴史、いけばなの起源から
② 「花を飾ること」と「建築様式」
③ 池坊いけばなの「華道」と「茶花」の違い、またフラワーアレンジメントとの違い
④ 実技:「茶花」「生け花」
平安時代の「寝殿造り」から鎌倉時代の「鎌倉建築」、そして室町時代の宋文化を積極的に取り入れた「書院造り」。時代と共に建築様式が変化し、時代に求められて文化が育まれる。
その意味を分かりやすくまとめたビデオをながしてから、レポートを配り詳しく説明。
足利義満の「北山文化」、義政の「東山文化」を伝えずして現在の茶道・華道は語れないのです。
華道の歴史=(イコール)日本の歴史なのです。面白そうでしょう?
1月は、大勢参加して下さりました。
1月の実技の茶花は、赤白の梅や木蓮、雪柳、木瓜、赤芽柳、そして椿等。

生け花の花材は、若松・千両・アイリス。水仙の生花も。

1月に参加出来なかった方からのリクエストで3月にも開催。
3月の実技の茶花は、山茱萸・桃、そして椿など。
生け花の花材は、桃・スイトピー・麦。
未経験者も稽古している社中も、それぞれに楽しみながら学んだ充実の一日でした。
参加者の皆さんから、『今までより茶室の茶花に深く関心をもつようになった。』『いつも通る道でも季節の草木に気付くようになった。』『簡単そうにみえる茶花でしたが、数本の枝花を選ぶのに これほど悩み大変なことだとは思わなかった。』など、多くの感謝の声をいただいています。
人生、まだまだ語れる年齢ではありませんが、私は多くの方に支えられ導かれ育てて頂いたのだとつくづく気付かされます。
また、一所懸命生きていれば、どんなことがらも 必然であったのだとも。
日々、感謝しています。
しかし、一日は「あっ」という間に時間が過ぎてしまうものですね。
でも焦らずじっくり学んでいきたいと思います。
来月5月に池坊いけばなの本部華展が開催されます。
28日の午後、華展ツアーをしますので(質疑応答出来ます)、ご希望の方はお申し込みください。
参加費は華展のチケット代のみです。
日々の稽古や、生徒の作品、ワークショップの様子などをF.B.に(たまに)アップしています。 https://www.facebook.com/
西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室
蓮心会 高森 梨津子
その記念に 導いてくださった全ての方へ感謝し、この「道」の素晴らしさを 少しでも伝えることが出来たらと、一般の方へ向けた『華道ワークショップ』を開催しはじめました。
池ノ上のギャラリーを借り、池坊いけばなの「歴史」、「花形」、「生花」、「自由花」を4回にわけて講義と実技で伝えてきました。
毎回とても好評で やりがいがありました。
何より伝えるための勉強が自分自身の再勉強となり、とても充実した2年間でした。
しかし時間が割けなくなったのでお休みしすることを決めた時 『実は目の前にいる私の社中にこそ
一番伝えたい、是非聞いて貰いたい』と思っていたことに気付きました。
そしてその ちょうど同じ時、田無社中での「蓮心会 茶会・華展」に参加した茶道の生徒達から、
『華道にとても興味をもったので華道について教えて欲しい』との要望がありました。
まさに『啐啄同時(そったくどうじ)』! 「碧巌録」の教えです。
鶏が、生んだ卵を暖める。そして ヒナが殻の内側から『出たいよ〜』と殻をつつく。
ずっと見守っていてた親鶏は、その瞬間を見逃さず 外から『出ておいで〜』と殻をつつく。
鶏の親子に例えられるように、親子、師匠と弟子の“機縁の熟し”の大切さの教えです。
以下のリンクもありましたのでご参照を。
http://www.eonet.ne.jp/~jinnouji/page9/houwa/page178.htm
さて、ワークショップのテーマは、『日本文化“華道”を知ろう』 。
① 華道の歴史、いけばなの起源から
② 「花を飾ること」と「建築様式」
③ 池坊いけばなの「華道」と「茶花」の違い、またフラワーアレンジメントとの違い
④ 実技:「茶花」「生け花」
平安時代の「寝殿造り」から鎌倉時代の「鎌倉建築」、そして室町時代の宋文化を積極的に取り入れた「書院造り」。時代と共に建築様式が変化し、時代に求められて文化が育まれる。
その意味を分かりやすくまとめたビデオをながしてから、レポートを配り詳しく説明。
足利義満の「北山文化」、義政の「東山文化」を伝えずして現在の茶道・華道は語れないのです。
華道の歴史=(イコール)日本の歴史なのです。面白そうでしょう?
1月は、大勢参加して下さりました。



生け花の花材は、若松・千両・アイリス。水仙の生花も。


1月に参加出来なかった方からのリクエストで3月にも開催。
3月の実技の茶花は、山茱萸・桃、そして椿など。

生け花の花材は、桃・スイトピー・麦。

未経験者も稽古している社中も、それぞれに楽しみながら学んだ充実の一日でした。
参加者の皆さんから、『今までより茶室の茶花に深く関心をもつようになった。』『いつも通る道でも季節の草木に気付くようになった。』『簡単そうにみえる茶花でしたが、数本の枝花を選ぶのに これほど悩み大変なことだとは思わなかった。』など、多くの感謝の声をいただいています。
人生、まだまだ語れる年齢ではありませんが、私は多くの方に支えられ導かれ育てて頂いたのだとつくづく気付かされます。
また、一所懸命生きていれば、どんなことがらも 必然であったのだとも。
日々、感謝しています。
しかし、一日は「あっ」という間に時間が過ぎてしまうものですね。
でも焦らずじっくり学んでいきたいと思います。
来月5月に池坊いけばなの本部華展が開催されます。
28日の午後、華展ツアーをしますので(質疑応答出来ます)、ご希望の方はお申し込みください。
参加費は華展のチケット代のみです。
日々の稽古や、生徒の作品、ワークショップの様子などをF.B.に(たまに)アップしています。 https://www.facebook.com/
西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室
蓮心会 高森 梨津子