2022年 4月 池坊いけばな「生花」の学び
今年2023年の「生花」の学びを投稿したので、昨年2022年の石渡雅史先生の一年目、一期の報告を。(なかなか進まないので サクッとね)
2022年 4月25日〜29日。
『 “美しい” とは なにか… 』から始まった池坊生花研究室。皆さんならなんと答えますか?
「健気にイキイキと生きる命の姿」「海に沈む夕焼け」から「いま高騰中の金」など、24通りの答え。
<美しさを目指すのは人間だけ。>
この教室では、3種生けと新風体以外は剣山を使わない!さあ、楽しみな三年間のスタートです。
初日は基本中の基本、「川柳と小菊」。配りの留め方も丁寧にご指導下さり嬉しいです。
作品録もしっかり書いて提出です。
二日目は華道の歴史の講義の後に「山梨と都忘れ」の二種生け。
いけばなの哲学は、1542年28世 専応口伝がルーツにあります。30世 専栄の花伝書に『出生(しゅっしょう)の姿 肝要也(なり)』とあります。その後、広めていくために だんだんと生花は形を持っていきます。
「命の姿」が大切なのです!
花配りで生けるのは なかなかに大変ではあります。が、『諦めず、誤魔化さず、真摯に花と向きあい、腕をつけていこう!』と改めて心に決めました。
三日目は “春”の燕子花。杜若とも書きます。
燕子花は池坊でとても大切にしているけれど「伝花」ではありません。
季節表現の最たるもの。春のうぶな姿を生けました。初めて「うぶ葉」を真に生けました。↓ 真の前葉を隠方に生かすのも初めて。教室の皆さんの色々な生け方を見ることが出来るのも嬉しいです。ちゃんと段階を踏んで理解していくことが大切!
四日目は「花菖蒲」。
「いずれ菖蒲(あやめ)か燕子花」。花道を学んでいないと違いは分かりにくいですよね。この季節、端午の節句限定。
『子供は親を超えて成長して欲しい』という先人の想いがこうした “型” として伝えられていることに毎年感動します。
そう… ここはいけばな発祥の地。全国から多くの方が学びに来ています。
生花の型は時代で変化していることも実感しました。
最終日 5日目は「三種生け」か「新風体」。自由に選べます。
池坊の三種生けは、自由と多様を求める心。” 挑戦する心理から発生した” と学びました。三種生けの可能性にワクワク。↓
↑ リョウブは、古くからある植物ですが、その枝ぶりが素敵だったので三種生けで生かすことにに挑戦!
今回は一日早入りして、京都在住のお友達とドライブ。京都の海沿いを走り、伊根の船宿へ。昔々、ドスガトスにアルバイトに来ていた成蹊大の学生がここの出身。ず〜っと来たかったので思わず電話しちゃった。ネギぼーず みたいな髪型だったからあだ名は「ねぎ」。イチゴ農家の息子と恋愛し嫁ぎ、自分たちで無農薬の野菜を一所懸命作ってた。もう立派なお母さん、夏子。懐かしかったなぁ~~
そして、お友達が日本で一番好きだという久美浜にある、とてつもなく素敵なホリデイホームへ。あらためて。日本って、素晴らしく豊かな自然の宝庫の島ですね!
西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子