蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

女子大生徒さん達からの感想

2015年7月31日 Category: 華道のお知らせ
 先日、女子大で私の「華道」の授業を受講された生徒さん(約45名)の感想レポートが教授を通して送られてきました。どなたの文章を読んでも、あの日の手応えを感じることが出来て限られた時間ではありましたが、彼女達にしっかり届いていたことをとても嬉しく思いました。多々略させていただきますが、少し掲載させていただきます。


 *『今のように様々なものが無い時代、身近にあるもので自分たちの生活をより良いものにしようと、相手をもてなそうとしていたのだと感じた。その中には山や海など深い意味が込められ、他国との交流や自国の文化の発展に伴い変化しつつ、現代まで歴史が続いてきたことに驚き、感動した。
華道は咲いている花の魅力、生命の力を最大限に生かし、自分の個性、今生きているということを改めて感じつつ、見る人への思いやりを持った文化であると思った。』

 *『見た目の美しさを追求するのではなく花の命を美しく生かそうとする華道の心に惹かれた。』

 *『今後より多くの海外の方と関わる機会がふえていく。そうした中、自分たちの国の文化や言語を相手に伝えていくためにも、今後は日本文化についてより学び伝えていく力を身につけたいと強く感じた。』

 *『女性がしとしと生けているイメージが強い華道だったが、男性が仕事として命をかけて花をいけていた時代、秀吉を迎えるための花を見て、華道を知らない私でも心が動かされた作品だと感動した。』

 *『今まで華道は自分のような一般人からは遠い文化であると思っていたが、その根底にある美意識の名は知らなくとも自分たちの世代まで日本人の好みとして伝わっていたのを実家でき、とても興味深かった。西洋の人工的な巨大な庭園には感動するが、日本人を心休ませ、深呼吸させてくれるのは小さな鉢、大きくとも一部屋の一つの世界にあるのだろう。
この美意識は日本人独特のもので外国人に説明することは簡単ではないが、文章化の前にまず自分が理解するという意味で大きな前身ができた日になった。飾り立てられ長持ちするように造形された美ではなく、命の巡りや草花の終わりある姿に美しさを感じる文化が生き残っていること、その美しさに自分も賛同することを日本語だけでなく多言語で伝えられるようになりたい。』

 *『「生ける」という意味は、花を生けることで自分を生かすことにつながっている。そして、人間と花は同じように周りによって生かされていると考えた。花も人間も同じようで違い、全く同じものは存在していない。人間と花は同じように、他の存在によって自己が生かされていると感じた。』

 *『生け花は森羅万象を花瓶のなかで花によって再現し、生けられたものには必ず意味があり、自然との絡み合いで植物は生きているんだと分かり、「ちゃんと生けばなを見てみたい!」と思いました。三具足や座敷飾りの話も大変興味深かった。』

 などなど、書ききれないので文章は略させていただきましたが、皆さん共通して
・『今回の授業を通して いけばなの歴史を知ることが出来、日本文化に対してより深く考えることが出来た。そしてこの日本人らしさを大切にすることが、グローバルな考えに歩み寄れる礎になると考えた。』
・『花のいのちを生かす』のが「いけばな」という言葉が心に残った。
・『身近に咲いている花が、ちょっと手を施すことにより生き生きと綺麗になり、自分も勇気を貰えました。』
と 書かれていました。

そう。花は 自分が可愛いと 美しいと知らずにただ ただ懸命に生きています。草木の命の輝きに励まされ、今日も元気に生きていきたいですね。

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蓮心会 高森 梨津子