蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

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いけばなの根源 池坊いけばな展

2015年9月11日 Category: 華道のお知らせ
日本橋三越にて開催された いけばな池坊展、お陰さまで 想像を超えるほどの大盛況でした!
池坊の本年のテーマは『花逍遥』。逍遥とは、「気ままにあちこち歩きまわること」。
そのテーマにそって、草木に豊かな恵みを与えてくれる、「風」、「光」、「水」、「土」の
コーナーが設けられ、各コーナーそれぞれで作者の趣旨を楽しめる企画になっていました。

私のコーナーは「水」。
 あらゆる生命の源、水
 花もまた、水なくては生きられない
 いま私たちは高度な文明の中で、さまざまな便利な物に囲まれてく暮らしている
 栓をひねれば、水は水道からほとばしる 便利だからこそ、自然の複雑な営みによって
 もたらされる 一滴であることを わすれないようにしたい

そんな「水」への想いを、私は『滝の雫』としてイメージ。
雲が雨となり、山へ落ち、滝となり、河へ流れ海へとつづく。
山の奥、ほとばしる自然の恵みを受けとめる滝の雫の風景を想像しながら制作しました。
苔むした流木にキラキラ光る、水しぶきを感じていただけたら嬉しいです。
ネリネの花を主役にしましたが、2日とも届いたネリネのイメージが異なったので、
それぞれの花を生かすことを考えて、少し変えて生けてみました。
初日のネリネは満開だったので低く抑えて。2日目のネリネは蕾だったので高く舞い上がるように。
まったく表情が変わりました。華展は、色んなドラマがあり、気が抜けませんが、楽しいです。
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皆さんは、どちらの作品が好きですか? 良かったら、感想を聞かせて下さい。

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蓮心会 高森 梨津子

平成27 年度 朝茶

2015年8月29日 Category: 茶道のお知らせ
今年の猛暑は例年以上に厳しかったですね。 
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8月8日9日、我が家にて恒例の朝茶を開きました。
先人は「暑い夏は、早朝の涼しい時にお茶を楽しみましょう。」と早朝に茶事を開いたとのこと。
その昔は明け方4時頃に集まり、8時頃お開きとの記録があるそうですが、現代では電車の都合もあり、我が家では6時半席入りです。
我が家の朝茶は『続き薄茶』でお招きします。
『続き薄茶』とは、「炭点前」→「茶懐石」→「濃茶から続いて薄茶」というスタイルで、
濃茶と薄茶の間の「後炭」を省略することを意味します。
昔はエアコンもない夏の暑い時期、サラサラっと時間を長引かせない、その季節ならではの
おもてなしの心ですね。
今年の朝茶の「ご馳走」は、『食籠(じきろう)』。表千家で使われるお菓子を入れる器です。
「ご馳走」と云っても、食べ物ではなくて「目や触感」のご馳走。
何年も前、大好きな作家さんに『こういう食籠が欲しいが可能か?』と具体的に話をしていたことをその作家さんが覚えていて下さり、半年程前の展示会に発表してくださったのです。
きっとご苦労があったと思いますが、とても素敵な仕上がりに、大感動。
普段の茶懐石では、食事の最後にデザートである「主菓子」を、一番正式な菓子器である「縁高」を用いますが、今回は朝茶で初お披露目に。この日から我が家のお道具の仲間入りです。
 上の写真は、初めの「席入り」のために「蹲(つくばい)」を使っているシーン。
ここで手や口を清めて「席入り」です。
二回目の「席入り」では、床の間に花が飾られ「濃茶・薄茶」をいただきます。
土曜日に真っ白な「鉄線」、日曜日は大切に育てた朝顔の「団十朗」が、見事に開きました。
 下の写真は、茶懐石のクライマックス「八寸」を勧めているシーン。
茶事では、『お濃茶』がメインディッシュなので「茶懐石」は、ごくごくシンプルに、素材感を生かしたものが本場ものなのですが、我が家のそれは、美味しくなりすぎてしまうのが、課題です。
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8月8日は、立秋。この日を堺に今年ははっきりと風が変わりましたね。
今年は残暑はそれほど厳しくなさそうな予感。

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蓮心会 高森 梨津子

女子大生徒さん達からの感想

2015年7月31日 Category: 華道のお知らせ
 先日、女子大で私の「華道」の授業を受講された生徒さん(約45名)の感想レポートが教授を通して送られてきました。どなたの文章を読んでも、あの日の手応えを感じることが出来て限られた時間ではありましたが、彼女達にしっかり届いていたことをとても嬉しく思いました。多々略させていただきますが、少し掲載させていただきます。


 *『今のように様々なものが無い時代、身近にあるもので自分たちの生活をより良いものにしようと、相手をもてなそうとしていたのだと感じた。その中には山や海など深い意味が込められ、他国との交流や自国の文化の発展に伴い変化しつつ、現代まで歴史が続いてきたことに驚き、感動した。
華道は咲いている花の魅力、生命の力を最大限に生かし、自分の個性、今生きているということを改めて感じつつ、見る人への思いやりを持った文化であると思った。』

 *『見た目の美しさを追求するのではなく花の命を美しく生かそうとする華道の心に惹かれた。』

 *『今後より多くの海外の方と関わる機会がふえていく。そうした中、自分たちの国の文化や言語を相手に伝えていくためにも、今後は日本文化についてより学び伝えていく力を身につけたいと強く感じた。』

 *『女性がしとしと生けているイメージが強い華道だったが、男性が仕事として命をかけて花をいけていた時代、秀吉を迎えるための花を見て、華道を知らない私でも心が動かされた作品だと感動した。』

 *『今まで華道は自分のような一般人からは遠い文化であると思っていたが、その根底にある美意識の名は知らなくとも自分たちの世代まで日本人の好みとして伝わっていたのを実家でき、とても興味深かった。西洋の人工的な巨大な庭園には感動するが、日本人を心休ませ、深呼吸させてくれるのは小さな鉢、大きくとも一部屋の一つの世界にあるのだろう。
この美意識は日本人独特のもので外国人に説明することは簡単ではないが、文章化の前にまず自分が理解するという意味で大きな前身ができた日になった。飾り立てられ長持ちするように造形された美ではなく、命の巡りや草花の終わりある姿に美しさを感じる文化が生き残っていること、その美しさに自分も賛同することを日本語だけでなく多言語で伝えられるようになりたい。』

 *『「生ける」という意味は、花を生けることで自分を生かすことにつながっている。そして、人間と花は同じように周りによって生かされていると考えた。花も人間も同じようで違い、全く同じものは存在していない。人間と花は同じように、他の存在によって自己が生かされていると感じた。』

 *『生け花は森羅万象を花瓶のなかで花によって再現し、生けられたものには必ず意味があり、自然との絡み合いで植物は生きているんだと分かり、「ちゃんと生けばなを見てみたい!」と思いました。三具足や座敷飾りの話も大変興味深かった。』

 などなど、書ききれないので文章は略させていただきましたが、皆さん共通して
・『今回の授業を通して いけばなの歴史を知ることが出来、日本文化に対してより深く考えることが出来た。そしてこの日本人らしさを大切にすることが、グローバルな考えに歩み寄れる礎になると考えた。』
・『花のいのちを生かす』のが「いけばな」という言葉が心に残った。
・『身近に咲いている花が、ちょっと手を施すことにより生き生きと綺麗になり、自分も勇気を貰えました。』
と 書かれていました。

そう。花は 自分が可愛いと 美しいと知らずにただ ただ懸命に生きています。草木の命の輝きに励まされ、今日も元気に生きていきたいですね。

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蓮心会 高森 梨津子

女子大で華道講師

2015年7月21日 Category: 華道のお知らせ
本日、東京女子大学の言語文化論「華道セッション」のゲストスピーカーとして講師をさせていただきました。
いけばなって、なんだろう?「華道」は「日本特有の文化」と云われているけれど、どうゆうところが「日本特有」なの? 「フラワーアレンジメント」とは、何がどう違うの? というところからお話しました。
 室町時代の「北山文化」「座敷飾り」「同朋衆(阿弥衆)」「三具足」など、歴史の流れや、それぞれの時代での花を生ける意味とその想いを、スライドを駆使して説明。   東女21東女1 講義の後、大学構内で採集してきた草花で、実際にいけばなを生ける体験もしました。『構内にこんな可愛いお花が咲いていたなんて気が付かなかった』と皆さん感激。思考錯誤しながら一所懸命生けました。生けるポイントをお教えし、素敵に生け上がりました。記念に撮影会も。 東女3
宇宙の森羅万象の世界を、一瓶のなかに再現、「見立て」ようとした「立花」。花一輪の「いのち」の深さを見つめて「型」とし、それらを生けることを通して自分を見つめ、自分を深めていこうとする道が「華道」。どの「道」であれ、「型」だけを教わるのではなく「形」で導かれ師の面影を通して自分を育てていくのが「日本文化」の「道」。学生の皆さん、益々自分を磨き、いきいきと輝いていってください。日本人らしさを大切にすることが、グローバルな考えに歩み寄れる礎となるのです。

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蓮心会 高森 梨津子

華道ワークショップ②

2015年7月20日 Category: 華道のお知らせ
 
華道ワークショップ 第2回を7月20日(祝・月)に開催しました。
今回のテーマは、『花形(かぎょう)』がわかると「花展」が10倍楽しい!
「花形」とは、池坊いけばなの「立花(りっか)」「生花(しょうか)」「自由花(じゆうか)」というジャンルのことです。
9月2日から6日間日本橋三越で開催される(私も出瓶します)華展の入場券付!
内容は、前回のいけばなの成立・発展までの歴史の復習から、「たてはな」から「立花(りっか)」の成立、発展、そして「生花(しょうか)」の発生と成立の話をしました。   Exif_JPEG_PICTURE 写真は、戦国時代に前田利家邸にて、秀吉を迎える「御成飾り」の為に池坊(初代)専好が立てた松の大砂物の「立花」を再現したもの。
三年前、京都旧七夕華展で私が通っていた古典立花教室の先生が担当されしました。この作品の制作中、また展示期間ずっと私も京都でお手伝いさせて頂く貴重な体験をさせていただきました。
この作品の後ろに4幅対の掛物が見えますよね?
なんと、この掛物には「猿」の絵が沢山描かれています。詳しく見ると、立てて(生けて)ある松の枝に何匹もの猿が、遊んでいるように見える仕組みになっているのです!「猿」とは、秀吉が信長に呼ばれていた愛称、でも信長様以外にその愛称を使うことは許していませんでした。なんと大胆な企みでしょう!この話は、2011年12月鬼塚 忠さんが本にされており、来年(?)映画化されるそうです。本の題名は『花いくさ』。
いけばなの理念が確立、成立したのは、応仁の乱の末、続く戦乱のさかなのです。時代劇好きにはたまらないお話でしょう?

江戸(寛永)時代には、宮中で後水尾天皇が度々花会を開き、池坊二代専好がその指南役でした。
現在「古典立花(こてんりっか)」と呼ばれているのは、大体この時代の立花のことです。
「立てる」はなから、「立花(りっか)」へと発展していく同時期に「抛入花(なげいれ)」と呼ばれる「草(真・行・草の草)の花」がありました。初期の「たて花」とその「抛入花」が母体となり、「生花(しょうか)」が成立していきます。
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今回のワークショップでは、参加者の皆さんに生花(2種か3種生け)か自由花を自由に選んでいけばな体験していただきました。少なくとも「立花」「生花」「自由花」の区別はついたと思います。これで皆さんに華展を10倍以上楽しんでいただけたら嬉しいです。

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蓮心会 高森 梨津子

「華道」ワークショップ① 2005/4/25

2015年4月25日 Category: 華道のお知らせ
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2015年4月25日(土)日本の伝統文化『華道』ワークショップを開催しました。
場所は、井の頭線「池ノ上」駅から徒歩4分の『GALLERY  DEEPDAN』。
このギャラリー会場のイベント統一テーマは「ユーラシア大陸」。
そこで 第一回目のワークショップ内容を  『知る』:草木に宿る神々〜いけばなの教え と題し、
いけばなの根源・ルーツからお話しました。いけばなの歴史とユーラシア大陸とは深く関わりがあるからです。
『日本書紀』に「イザナミノミコトが火の神様を産み、焼け死んで紀伊国熊野の有馬山に葬られた話として土地の人びとが神霊を慰めるために花を供えた」と あるように、仏教伝来以前から日本には常緑樹などを “神の宿る依代” として用いる民族信仰に根ざした習俗がありました。
そこに奈良時代、大陸より伝来した仏教に用いられた供花(くげ)「仏前供花」が伝来。この二つが起源となり「いけばな」に発展成立・・というお話です。
花を「たてる」ということ、太古の「たてまつる」という行いから、日本人の目にみえない神仏に対する心の象形、信仰をみてとることができます。
私たち「池坊華道人」が、花を “立てる” と呼んでいる「立花(りっか)」の起源の話です。
 平 清盛による入宋貿易、平安時代から鎌倉時代(南北朝時代)、そして室町時代。
特に北山文化〜東山文化を語らずに今の日本文化は全て語ることは出来ないので、まるで歴史の授業のようになってしまいましたが、ここは外すことが出来ない重要ポイント。頑張って説明しました。 IMG_7279
一時間半の講義の後は『杜若(かきつばた)』を生ける実技。
実は、杜若は池坊華道の中でもかなりハードルの高い花です。参加者は全員いけばな未経験者。
でも、だからこそ「池坊いけばな」の “空間美” “命の表現美”を体感していただけるのではないかと思ったからです。何事も先ずは“体感”が大切。
杜若の生まれ持つ性格や特徴などをお話ししながら見本を生け、皆さんにチャレンジしていただきました。

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蓮心会 高森 梨津子

新年 初釜の様子

2015年1月31日 Category: 茶道のお知らせ
blog_img01 2015年度の新年を寿ぐ茶事、「初釜」を1月31日・2月1日に開きました。
「茶事」とは、お濃茶と呼ばれる貴重なお茶を皆で楽しむための正式な会。
炭点前をして湯を沸かし 香を楽しみ、亭主の点てた濃茶を皆で一緒に味わい頂きます。
その濃茶を美味しくいただくために、席主である亭主が 茶懐石や、外露地と呼ばれる庭、部屋のしつらい全て整えておもてなしします。
主客ともに一つになって、その時空間を味わうとても豊かな一日です。

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