蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

「ボンジュール現代文明」へ 花を生けました。

2024年6月22日 Category: blog

 令和6(2024)年 4月中旬の週末、いつもお世話になっている京都在住の友人が、寺町にあるギャラリー「ボンジュール現代文明」のお家へ引越しすることになりました。京都中央研修学院の授業が終わったばかりでタイミングバッチリなので 勿論 引越しのお手伝いを。そして、引越し祝いに 🌸花をいけました🌸

一階がギャラリーの「ボンジュール現代文明」

ここ「ボンジュール現代文明」で去年2023年10月に私が華道稽古を開いた報告を、今年1月4日に投稿していますので記憶に新しいかと思います。

このギャラリー「ボンジュール現代文明」の住人ご夫婦とは 10年以上前に東京で 出会いました。ここへ引っ越すことになった京都在住の友人が紹介してくれた縁です。その時東京に住んでいた彼女は田無の私の教室へ華道を習いにくるようになり、京都へ戻るまで稽古は続きました。

建築家である彼女が ご主人のご実家である この築百年近い町屋を、彼女の手で完全リノベーションし、一階を様々なイベントを催すギャラリーとして運営しています。本当に全て素敵な空間なのです!

 先ずは、玄関入ったところの大きな床の間に、ウエルカムフラワー🌸として桜をドーンと。山桜です。 額には『福は内 鬼は外』の言葉。

「ボンジュール現代文明」一階広間。

大きな陶器の花入に、山桜を抛げ入れました。

山桜を思いっきり大きく。

その横には、小さく白山吹と沖縄シャガ、そして河原撫子を。

白山吹と沖縄シャガ、右に河原撫子

奥の部屋の床の間には、山なしの枝だけを壺に抛げ入れ。

壺に山なしの投げ入れ花

玄関横の道路側の窓の前に、山桜の傳花を籠に。

籠に傳花の山桜

シルエットも素敵だけど電気をつけても良い感じ🌸

傳花、山桜
山吹、河原撫子、などの抛げ入れ花

青磁のような綺麗な壺に、山吹や撫子などを抛げ入れます。

西洋の花でも、花と葉があれば「生花(しょうか)」になるのです。床の間の横の違い棚に。

違い棚に「アナナス」の生花

実は私、この少し前に腰を痛めてしまったので、重い荷物を運ぶという大切な引越し作業ができず、出来ることといえば、引越し作業を手伝いする友人たちへ大量のおにぎりを作ったり、お留守番をしたり、荷物の指示を出したり、この花を生けることくらい。とほほ…

無事に作業終了後、いまだに薪で焚いている銭湯へGo! 見上げると桜の奥から満月が!笑って私たちを見守っているようです。

桜の先に見えた満月

授業で勉強した花たちを思いっきり生かすことが出来とことに感謝🌸

この素敵なギャラリーで、いつか「華展」を開催することができたら なんて素敵なんでしょう?と、新たな夢も生まれます。笑~~

こんな素敵なお家に住める友人はとてもラッキー!そして、今後京都ライフをそこで過ごせる私もスペシャルラッキーなのです♡

  

で、まずは蓮心会の皆さんにこの場所を見てもらいたい。と、思いついたのが『蓮心会京都ツアー』。

はい。このツアーは 5月26日(日)に開催し、無事に楽しく大成功でした!この報告は、私のInstagramで報告しましたよ~~。

https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/

第一回蓮心会京都ツアーです。よかったらご覧ください。

 

 

京都池坊中央研修学院 総合特別科 生花教室 3年 4月一期報告

2024年6月21日 Category: blog

 京都池坊中央研修学院 総合特別科、石渡雅史先生の生花研究室の三年目。一期 (4月8日〜12日) の報告です。

あっという間に三年目となる生花教室、今年一年しっかりと悔いなきよう学んでいきます。

 
1日目は、「生花別傳 二方面生花」。花材は、山茱萸。御玄猪に生けました。

生花別傳 二方面生花 本勝手
生花別傳 二方面生花 逆勝手
生花別傳 二方面生花の作品録

「二方面生花」とは、一瓶の花器に正面でも、逆正面からでも成り立つ生花です。床の間ではなく、後ろからも観られる空間での表現方法で、古くは書院、また現代の洋室にも生かすことができます。基本一種、または二種で整えます。

真の向きは通常 副と向き合いますが、二方面では二方向に働けるように横に働きます。「 副の座」を働かすことが特徴的です。

これ以上は「秘事」なので、稽古でお伝えしますね~~

 

2日目は、「竹の花入 」(草の花形)、花材は自由。
ということで、私は「出船 」を 山茱萸で生けることにしました。

「出船 」山茱萸
「出船 」山茱萸

このblogでも報告しているように今年は「釣船」を徹底的に学んでいます。

軽い、手軽なもので “趣” を演出する。
一見簡単そうに見えるけれど、それがもの凄く難しい。
しかし それが、生花(しょうか)の醍醐味✨
Creating elegance with light, simple items.
It may look simple at first glance, but it’s actually incredibly difficult.
But that’s the joy of Ikebana Ikenobo✨

 

  『植物と対話する』

いけばなの面白さは、その一言につきるのかもしれません。

 私たち池坊人は『なぜ、花を生けるのか』を、いつも自分に問いています。

 池坊の美の哲学は『枯れた姿も美しい』。

 絶えず変化続ける 生きているものの 美しさ。

 命が変化する姿をよく見つめ、変化し続ける草木の風興に 知と美を求める。

そう。人間は、考える生きもの。   

 

  専永宗匠のお父様、44世 専威宗匠のお言葉、

 『華道の最終目的は、人生の陶冶(とうや)にある』。

ピンと来なかった皆さん、「陶冶」という言葉を調べてみてください。きっとよく理解できるのではないかと思います。

人生を「錬る」とは。なんと深い教えでしょう!

 

そして、「“美しい” を目指すのは人間のみ」という原点から考える 雅史先生の生花教室では一年目から、皆で考える ある“お題”があります。

そのお題とは、『 美しさとは…? 』です。

「池坊にとって “美しい” とは 何か」 。

思い返すと 2年前、一年目 授業の初日、先生から想像していなかったこのお題に 私たち生徒は一人ひとり順番に答えていきました。このお題、実は私も稽古を始めてから『なぜ、花を生けるのか』と自分自身に向けてずっと問うてきたことでもありました。

 

日々、そんな事をつらつらと考えながら過ごすことは楽しいことでもあります。

その授業の日の朝も、桜吹雪の中を歩いて学校へ行きました。桜吹雪が舞う中を歩くことはとても美しい景色と自分が一体になるようで、それはとても「幸せ」を感じる時間でした。


「美しいな…」と 自分が感じる とき は? 皆さんも考えてみてください。


「気持ちが安らいで、幸せだなぁ、」と心が豊かに感じるとき?
単純に夕焼け、蓮の花、星の輝き、朝日を観るときにも “美しい ! ” と感じますよね。
また、絵画や仏像など目の前で変化するものではなくとも、職人技を感じるものなどを見ても美しいと感じます。沢山の時に私たちは美しさに心が動きます。

三年目、三回目の同じこの課題に向き合った私。ひとつ閃いたことがありました。
それは、同じ風景・同じものでも、それを見るたびに思うことが少し違ったりする。 “私の心が変化している” ということに気が付いたのです。

それをその日の夜、先輩にお話したら『そうだね、美しさとは人が作るものだからね。』と。

  

講義の続きで「美しい」と「綺麗」とは違う。また「面白い」とも… と。はい。「美しさ」も奥が深いのです。

  『花は新しい枝に咲く
   新しい枝は古い幹より出る』
                   by あいだみつお

 

3日目は、傳花 五ヶ条「桜」

“Sakura” is one of the five traditional teachings.


吉野桜など山桜。Yoshino cherry blossoms and other wild cherry blossoms.
昨年に続き、2回目です。やはり、籠に合いますね。

This is my second time here, following last year.
They really go well with the baskets.

プロの大工職人のような道具を使用します。
It uses tools used by professional carpenters.

傳花 五ヶ条「桜」
木ものを生ける時に使用する大具道具たち。

一つの命の生成発展の姿を捉える生花表現にあってこの伝花「桜」は、吉野山の景観表現となります。
自然界では山の麓から花が咲いていきますよね?山には赤松が多く、里には黒松が多い。老松が最も格好よく風情が見えるので望ましい。

「木物の花の王」です。
芽出たい祝賀に生けるが、 散りやすいので婚礼の席には不向き。華やかな花なので勿論 仏事には相応しくありまあせん。

花かがみ
専明の作品の絵図


室町時代から日本の「道」という考え方が生まれ、書院を飾る“表の花”である「立花」と同時期に“裏の花”として、「生花」の始まりとなる「抛入花」が生まれました。
その後、28世 専応宗匠から現在の45世 専永宗匠へと繋がる生花の歴史は “今”へ脈々と続いています。

 『才能は“時間”』だと 先生は仰ります。
どれだけ、そのものに集中し 時間を費やしてきたか。
突然、絵や字・文章が上手くかけたり、歌や楽器で人を感動させたり、なにも勉強しないで東大へも入学出来ないことも同じ。

そして、『演じきることが大切』と。

『みんなは、もっと詩人にならなければならない。そうでなければ、ものごとは深まっていかない。自分の人生経験を総動員して。』

 

華道を学ぶということは、なんて人生を豊なものにしてくれることでしょう!

 

 4日目は、「抛げ入 ・横掛け・向う掛」。これも各自、自由。

私は、一作目は 竹の一重切 (Single layer of bamboo)を置いて、白山吹 (White Yamabuki)の一種類を投げ入れに。

竹の一重切花入に白山吹。写真では分かりづらいですが白い小さな花が可愛らしくて。

二作目は、浅間五郎助(六代の作)  の花入に、白山吹と河原撫子の二種類をやはり抛げ入れで。

抛げ入花。白山吹と河原撫子。

「抛げ入花」は、殆ど“茶花”と同じです。前に書いた“裏の花”ですね。あらためて「生花(いけばな)」が「生花(しょうか)」として成長したものになるまでの経由をなぞり、学ぶことができました。「又木配り(またぎくばり)」は優秀な花留めなんだなぁ…とも。

By learning this “Inserted flowers” process, we were able to trace and learn the process by which flowers grow into “Kado”.

 

 

[これは覚えておきたい歴代宗匠の生花(しょうか)のお話 ]↓

*40世 専定宗匠
生花の原型を定めた。1820年 専定自選の画集「挿花百規」
草木の生命が見せる姿勢 = “草木勝ち” (草木重視の考え方) 規矩性・陰陽二体

*41世 専明宗匠
専定が提唱した生花理論を大成。
「天・地・人」人中心の考え方 = 人が中心となる考え方。1843年「専定燕子花三十瓶之図」

*42世 専正宗匠
1904年「花の志雄理(しおり)」後の「華かがみ」(武藤松庵)。生花正風体の確立。

*45世 専永宗匠
1977年「生花新風体」発表。 40世専定宗匠の“草木勝ち”の考え方= 源流へ遡る。

専永宗匠の『人と同じじゃつまらないでしょう?』という言葉が聞こえてきそうです。
同じ1977年、今通っている京都中央研修学院が設立されました。

   

 

最終日の5日目。
「三種生け」
株分け Division←?
男株に、沖縄シャガ  Okinawa Irisと 白山吹 White Yamabuki
女株に、河原撫子 Kawahara Nadeshiko

三種生けを「株分け」の手法で、ガラス沓形の花器へ。

 「生花三種生け」は 1957年頃より生けられるようになりますが、これは宗匠が発表させたのではなく、戦後の時代とともに自然発生的に生まれたものだそうです。

三種生けの「挿口の自由性」「水際の捉え方(生まれ育ちを問わない)」「変化形の活用」など
新しい世界の到来への可能性を感じワクワクします。

 一種、二種を精進して自分の活路を見せていきたいです。

    

人は、『知性があるから遊ぶ。そしてその遊びは成長に必要』。

ゲームも難しいから夢中になるでしょ?

   

   

京都へ5日間連泊している私たちですが、朝から夜まで本当に勉強漬け。皆で『折角だから夜桜を観に行こう!』となり、授業が終わってから東寺へGo!

東寺、桜ののライトアップ🌸

東寺は私の大好きなお寺のひとつ。

美しいものを五感で感じ、深呼吸をし、疲れが吹っ飛びました!

こうゆう心の遊びは本当に大切だとしみじみ痛感しました🌸 感謝です。

 

 報告が長くなりました。来月7月には二期が始まりますのでこの辺で。

 

 

令和6年 7月稽古日のお知らせ

2024年6月18日 Category: 稽古日のお知らせ

*茶道教室 7月

・水曜日  3日、17日、24日  12時〜16時 / 18時〜22時

・日曜日  6日(土) 、14日、21日  12時〜17時

 人数の都合で時間の変更もあります。直接お問い合わせください。

* 7月末の週末に「朝茶事」を開催しますので、各稽古日にその準備をします。

  

*華道教室 7月

・水曜日  3日、17日、24日  12時〜22時の間

・土曜日 6日、13日、20日    12時〜17時

* 上記茶道教室の時間に茶室での華道稽古は可能です、ご相談ください。

* 茶道・華道とも教室開講時間を明示しています。上記の時間内でご都合の良い時間に学ぶことができます。 

*田無教室の『茶道体験』は 一名様 お菓子など水屋料込みで4.000円、

『華道体験』は 一名様、花代別で3.000円と致します。 花代は2.000円です。

現在「見学のみ」は承っておりませんので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

 

・吉祥寺「ドスガトス」華道教室 日時は相談可能・要予約

現在、金曜日の11時から13時半、稽古可能です。直接相談してください。

「ドスガトス」は、スペイン料理店です。この店の一角をお借りして華道教室を開催します。初心者から優しく指導しています。このHP「連絡フォーム」よりお申し込みください。 吉祥寺華道教室 1回 3500円+花代(約1500円〜)

ドスガトスH.P.→  https://www.dosgatos.jp

 

日々の稽古や、生徒の作品、またプライベートもInstagramとF.B.にアップしています。

https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/

よかったらご覧ください。

 

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子