蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

「ボンジュール現代文明」へ 花を生けました。

2024年6月22日 Category: blog

 令和6(2024)年 4月中旬の週末、いつもお世話になっている京都在住の友人が、寺町にあるギャラリー「ボンジュール現代文明」のお家へ引越しすることになりました。京都中央研修学院の授業が終わったばかりでタイミングバッチリなので 勿論 引越しのお手伝いを。そして、引越し祝いに 🌸花をいけました🌸

一階がギャラリーの「ボンジュール現代文明」

ここ「ボンジュール現代文明」で去年2023年10月に私が華道稽古を開いた報告を、今年1月4日に投稿していますので記憶に新しいかと思います。

このギャラリー「ボンジュール現代文明」の住人ご夫婦とは 10年以上前に東京で 出会いました。ここへ引っ越すことになった京都在住の友人が紹介してくれた縁です。その時東京に住んでいた彼女は田無の私の教室へ華道を習いにくるようになり、京都へ戻るまで稽古は続きました。

建築家である彼女が ご主人のご実家である この築百年近い町屋を、彼女の手で完全リノベーションし、一階を様々なイベントを催すギャラリーとして運営しています。本当に全て素敵な空間なのです!

 先ずは、玄関入ったところの大きな床の間に、ウエルカムフラワー🌸として桜をドーンと。山桜です。 額には『福は内 鬼は外』の言葉。

「ボンジュール現代文明」一階広間。

大きな陶器の花入に、山桜を抛げ入れました。

山桜を思いっきり大きく。

その横には、小さく白山吹と沖縄シャガ、そして河原撫子を。

白山吹と沖縄シャガ、右に河原撫子

奥の部屋の床の間には、山なしの枝だけを壺に抛げ入れ。

壺に山なしの投げ入れ花

玄関横の道路側の窓の前に、山桜の傳花を籠に。

籠に傳花の山桜

シルエットも素敵だけど電気をつけても良い感じ🌸

傳花、山桜
山吹、河原撫子、などの抛げ入れ花

青磁のような綺麗な壺に、山吹や撫子などを抛げ入れます。

西洋の花でも、花と葉があれば生花になるのです。床の間の横の違い棚に。

違い棚に洋花の生花

実は私、この少し前に腰を痛めてしまったので、重い荷物を運ぶという大切な引越し作業ができず、出来ることといえば、引越し作業をする友人たちへ大量のおにぎりを作ったり、お留守番をしたり、荷物の指示を出したり、この花を生けることくらい。とほほ…

無事に作業終了後、いまだに薪で焚いている銭湯へGo! 見上げると桜の奥から満月が!笑って私たちを見守っているようです。

桜の先に見えた満月

授業で勉強した花たちを思いっきり生かすことが出来とことに感謝🌸

この素敵なギャラリーで、いつか「華展」を開催することができたら なんて素敵なんでしょう?と、新たな夢も生まれます。笑~~

で、まずは蓮心会の皆さんにこの場所を見てもらいたい。と、思いついたのが『蓮心会京都ツアー』。

はい。このツアーは 5月26日(日)に開催し、無事に楽しく大成功でした!この報告は、私のInstagramで報告しましたよ~~。

https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/

第一回#蓮心会京都ツアー です。よかったらご覧ください。

 

京都池坊中央研修学院 総合特別科 生花教室 3年 4月一期報告

2024年6月21日 Category: blog

 京都池坊中央研修学院 総合特別科、石渡雅史先生の生花研究室の三年目。一期 (4月8日〜12日) の報告です。

あっという間に三年目となる生花教室、今年一年しっかりと悔いなきよう学んでいきます。

 
1日目は、「生花別傳 二方面生花」。花材は、山茱萸。御玄猪に生けました。

生花別傳 二方面生花 本勝手
生花別傳 二方面生花 逆勝手
生花別傳 二方面生花の作品録

「二方面生花」とは、一瓶の花器に正面でも、逆正面からでも成り立つ生花です。床の間ではなく、後ろからも観られる空間での表現方法で、古くは書院、また現代の洋室にも生かすことができます。基本一種、または二種で整えます。

真の向きは通常 副と向き合いますが、二方面では二方向に働けるように横に働きます。「 副の座」を働かすことが特徴的です。

これ以上は「秘事」なので、稽古でお伝えしますね~~

 

2日目は、「竹の花入 」(草の花形)、花材は自由。
ということで、私は「出船 」を 山茱萸で生けることにしました。

「出船 」山茱萸
「出船 」山茱萸

このblogでも報告しているように今年は「釣船」を徹底的に学んでいます。

軽い、手軽なもので “趣” を演出する。
一見簡単そうに見えるけれど、それがもの凄く難しい。
しかし それが、生花(しょうか)の醍醐味✨
Creating elegance with light, simple items.
It may look simple at first glance, but it’s actually incredibly difficult.
But that’s the joy of Ikebana Ikenobo✨

 

  『植物と対話する』

いけばなの面白さは、その一言につきるのかもしれません。

 私たち池坊人は『なぜ、花を生けるのか』を、いつも自分に問いています。

 池坊の美の哲学は『枯れた姿も美しい』。

 絶えず変化続ける 生きているものの 美しさ。

 命が変化する姿をよく見つめ、変化し続ける草木の風興に 知と美を求める。

そう。人間は、考える生きもの。   

 

  専永宗匠のお父様、44世 専威宗匠のお言葉、

 『華道の最終目的は、人生の陶冶(とうや)にある』。

ピンと来なかった皆さん、「陶冶」という言葉を調べてみてください。きっとよく理解できるのではないかと思います。

人生を「錬る」とは。なんと深い教えでしょう!

 

そして、「“美しい” を目指すのは人間のみ」という原点から考える 雅史先生の生花教室では一年目から、皆で考える ある“お題”があります。

そのお題とは、『 美しさとは…? 』です。

「池坊にとって “美しい” とは 何か」 。

思い返すと 2年前、一年目 授業の初日、先生から想像していなかったこのお題に 私たち生徒は一人ひとり順番に答えていきました。このお題、実は私も稽古を始めてから『なぜ、花を生けるのか』と自分自身に向けてずっと問うてきたことでもありました。

 

日々、そんな事をつらつらと考えながら過ごすことは楽しいことでもあります。

その授業の日の朝も、桜吹雪の中を歩いて学校へ行きました。桜吹雪が舞う中を歩くことはとても美しい景色と自分が一体になるようで、それはとても「幸せ」を感じる時間でした。


「美しいな…」と 自分が感じる とき は? 皆さんも考えてみてください。


「気持ちが安らいで、幸せだなぁ、」と心が豊かに感じるとき?
単純に夕焼け、蓮の花、星の輝き、朝日を観るときにも “美しい ! ” と感じますよね。
また、絵画や仏像など目の前で変化するものではなくとも、職人技を感じるものなどを見ても美しいと感じます。沢山の時に私たちは美しさに心が動きます。

三年目、三回目の同じこの課題に向き合った私。ひとつ閃いたことがありました。
それは、同じ風景・同じものでも、それを見るたびに思うことが少し違ったりする。 “私の心が変化している” ということに気が付いたのです。

それをその日の夜、先輩にお話したら『そうだね、美しさとは人が作るものだからね。』と。

  

講義の続きで「美しい」と「綺麗」とは違う。また「面白い」とも… と。はい。「美しさ」も奥が深いのです。

  『花は新しい枝に咲く
   新しい枝は古い幹より出る』
                   by あいだみつお

 

3日目は、傳花 五ヶ条「桜」

“Sakura” is one of the five traditional teachings.


吉野桜など山桜。Yoshino cherry blossoms and other wild cherry blossoms.
昨年に続き、2回目です。やはり、籠に合いますね。

This is my second time here, following last year.
They really go well with the baskets.

プロの大工職人のような道具を使用します。
It uses tools used by professional carpenters.

傳花 五ヶ条「桜」
木ものを生ける時に使用する大具道具たち。

一つの命の生成発展の姿を捉える生花表現にあってこの伝花「桜」は、吉野山の景観表現となります。
自然界では山の麓から花が咲いていきますよね?山には赤松が多く、里には黒松が多い。老松が最も格好よく風情が見えるので望ましい。

「木物の花の王」です。
芽出たい祝賀に生けるが、 散りやすいので婚礼の席には不向き。華やかな花なので勿論 仏事には相応しくありまあせん。

花かがみ
専明の作品の絵図


室町時代から日本の「道」という考え方が生まれ、書院を飾る“表の花”である「立花」と同時期に“裏の花”として、「生花」の始まりとなる「抛入花」が生まれました。
その後、28世 専応宗匠から現在の45世 専永宗匠へと繋がる生花の歴史は “今”へ脈々と続いています。

 『才能は“時間”』だと 先生は仰ります。
どれだけ、そのものに集中し 時間を費やしてきたか。
突然、絵や字・文章が上手くかけたり、歌や楽器で人を感動させたり、なにも勉強しないで東大へも入学出来ないことも同じ。

そして、『演じきることが大切』と。

『みんなは、もっと詩人にならなければならない。そうでなければ、ものごとは深まっていかない。自分の人生経験を総動員して。』

 

華道を学ぶということは、なんて人生を豊なものにしてくれることでしょう!

 

 4日目は、「抛げ入 ・横掛け・向う掛」。これも各自、自由。

私は、一作目は 竹の一重切 (Single layer of bamboo)を置いて、白山吹 (White Yamabuki)の一種類を投げ入れに。

竹の一重切花入に白山吹。写真では分かりづらいですが白い小さな花が可愛らしくて。

二作目は、浅間五郎助(六代の作)  の花入に、白山吹と河原撫子の二種類をやはり抛げ入れで。

抛げ入花。白山吹と河原撫子。

「抛げ入花」は、殆ど“茶花”と同じです。前に書いた“裏の花”ですね。あらためて「生花(いけばな)」が「生花(しょうか)」として成長したものになるまでの経由をなぞり、学ぶことができました。「又木配り(またぎくばり)」は優秀な花留めなんだなぁ…とも。

By learning this “Inserted flowers” process, we were able to trace and learn the process by which flowers grow into “Kado”.

 

 

[これは覚えておきたい歴代宗匠の生花(しょうか)のお話 ]↓

*40世 専定宗匠
生花の原型を定めた。1820年 専定自選の画集「挿花百規」
草木の生命が見せる姿勢 = “草木勝ち” (草木重視の考え方) 規矩性・陰陽二体

*41世 専明宗匠
専定が提唱した生花理論を大成。
「天・地・人」人中心の考え方 = 人が中心となる考え方。1843年「専定燕子花三十瓶之図」

*42世 専正宗匠
1904年「花の志雄理(しおり)」後の「華かがみ」(武藤松庵)。生花正風体の確立。

*45世 専永宗匠
1977年「生花新風体」発表。 40世専定宗匠の“草木勝ち”の考え方= 源流へ遡る。

専永宗匠の『人と同じじゃつまらないでしょう?』という言葉が聞こえてきそうです。
同じ1977年、今通っている京都中央研修学院が設立されました。

   

 

最終日の5日目。
「三種生け」
株分け Division←?
男株に、沖縄シャガ  Okinawa Irisと 白山吹 White Yamabuki
女株に、河原撫子 Kawahara Nadeshiko

三種生けを「株分け」の手法で、ガラス沓形の花器へ。

 「生花三種生け」は 1957年頃より生けられるようになりますが、これは宗匠が発表させたのではなく、戦後の時代とともに自然発生的に生まれたものだそうです。

三種生けの「挿口の自由性」「水際の捉え方(生まれ育ちを問わない)」「変化形の活用」など
新しい世界の到来への可能性を感じワクワクします。

 一種、二種を精進して自分の活路を見せていきたいです。

    

人は、『知性があるから遊ぶ。そしてその遊びは成長に必要』。

ゲームも難しいから夢中になるでしょ?

   

   

京都へ5日間連泊している私たちですが、朝から夜まで本当に勉強漬け。皆で『折角だから夜桜を観に行こう!』となり、授業が終わってから東寺へGo!

東寺、桜ののライトアップ🌸

東寺は私の大好きなお寺のひとつ。

美しいものを五感で感じ、深呼吸をし、疲れが吹っ飛びました!

こうゆう心の遊びは本当に大切だとしみじみ痛感しました🌸 感謝です。

 

 報告が長くなりました。来月7月には二期が始まりますのでこの辺で。

 

令和6年 7月稽古日のお知らせ

2024年6月18日 Category: 稽古日のお知らせ

*茶道教室 7月

・水曜日  3日、17日、24日  12時〜16時 / 18時〜22時

・日曜日  6日(土) 、14日、21日  12時〜17時

 人数の都合で時間の変更もあります。直接お問い合わせください。

* 7月末の週末に「朝茶事」を開催しますので、各稽古日にその準備をします。

  

*華道教室 7月

・水曜日  3日、17日、24日  12時〜22時の間

・土曜日 6日、13日、20日    12時〜17時

* 上記茶道教室の時間に茶室での華道稽古は可能です、ご相談ください。

* 茶道・華道とも教室開講時間を明示しています。上記の時間内でご都合の良い時間に学ぶことができます。 

*田無教室の『茶道体験』は 一名様 お菓子など水屋料込みで4.000円、

『華道体験』は 一名様、花代別で3.000円と致します。 花代は2.000円です。

現在「見学のみ」は承っておりませんので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

 

・吉祥寺「ドスガトス」華道教室 日時は相談可能・要予約

現在、金曜日の11時から13時半、稽古可能です。直接相談してください。

「ドスガトス」は、スペイン料理店です。この店の一角をお借りして華道教室を開催します。初心者から優しく指導しています。このHP「連絡フォーム」よりお申し込みください。 吉祥寺華道教室 1回 3500円+花代(約1500円〜)

ドスガトスH.P.→  https://www.dosgatos.jp

 

日々の稽古や、生徒の作品、またプライベートもInstagramとF.B.にアップしています。

https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/

よかったらご覧ください。

 

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

令和6年 6月稽古日のお知らせ

2024年5月27日 Category: 稽古日のお知らせ

*茶道教室 6月

・水曜日  5日、19日、26日  12時〜16時 / 18時〜22時

・日曜日  2日 、9日、23日(日)  12時〜17時

 人数の都合で時間の変更もあります。直接お問い合わせください。

 

*華道教室 6月

・水曜日  5日、19日、26日  12時〜22時の間

・土曜日 1日、8日、22日     12時〜17時

* 上記茶道教室の時間に茶室での華道稽古は可能です、ご相談ください。

   

*田無教室の『茶道体験』は 一名様 お菓子など水屋料込みで4.000円、

『華道体験』は 一名様、花代別で3.000円と致します。 花代は2.000円です。

現在「見学のみ」は承っておりませんので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

 

・吉祥寺「ドスガトス」華道教室 日時は相談可能・要予約

現在、金曜日の11時から13時半、稽古可能です。直接相談してください。

「ドスガトス」は、スペイン料理店です。この店の一角をお借りして華道教室を開催します。初心者から優しく指導しています。このHP「連絡フォーム」よりお申し込みください。 吉祥寺華道教室 1回 3500円+花代(約1500円〜)

ドスガトスH.P.→  https://www.dosgatos.jp

 

日々の稽古や、生徒の作品、またプライベートもInstagramとF.B.にアップしています。

https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/

よかったらご覧ください。

 

 

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

令和6年3月 池坊 京都 春の華展〜東京 上野華展と、茶道の報告

2024年5月22日 Category: blog

 令和6年 3月上旬、靖国神社茶会が4年ぶりに開催され、師匠正子先生の大広間は ひな祭りの室礼が素晴らしく 無事社中で楽しく務めることができました。

靖国神社での茶会、4年ぶりでした。

そして次の週末、清祥会石渡雅史先生の研究会のすぐ後、3月15日から18日、池坊中央研修学院の「春の華展」が開催されました。石渡雅史先生「生花教室」の1年生と2年生、それぞれ池坊中央学院の各教室が一年の成果を発表する学院祭華展です。(昨年令和5年の春の華展の報告は昨年9月15日にレポートしました。)

石渡雅史先生の教室は去年同様、品があり格調高い作品ばかり!

石渡雅史先生の教室コーナー

准教授 石渡雅史先生の作品は、新風体を花配りで生けていらっしゃいました。

雅史先生の作品。しだれ柳、桃、蘭。

『姿勢』

数少ない枝によっていけあがる花

見る人の心に映るものは

生命を寿ぐ姿勢

姿から 所作から

思いは伝播してゆく

 

↑ 先生の作品のテーマに書かれていた文章、素敵です。

 

私の作品は 生花五箇条の一つ、「出船」。花材は連翹。

私の作品「出船」。

「生花五箇条」の一つに「出船・入船・泊船」があり、「出船」は漁に出港する祝いの花です。

練習を繰り返しましたが、なかなかに難しい…はい。

 

京都の華展の大きな楽しみは池坊専永宗匠、専好さまの作品が拝見できることです。↓

池坊専永宗匠、左下は専好さまの作品。

池坊専永宗匠の作品 前期は生花新風体、後期は立花新風体。専好さまの作品は立花新風体を白磁の花器にこみ藁で作品を発表なさっていました。

専永宗匠の花の前に座ると、疲れがふぅ〜っと、抜けるのが不思議です。

  

 さあ、疲れが抜けたところで3月中旬、我が蓮心会の利休忌。

蓮心会の利休忌。

蓮心会の利休忌で「茶カブキ」を開催するのは、4年ぶり。

「茶カブキ」とは、如心斎が制定した七事式の一つで、二つの試みの茶を頂いた後に 本茶を三服いただき、茶名を当てる式法です。

五感を研ぎ澄まし、お濃茶を5服回しいただく式法。これは、鎌倉時代から流行した「闘茶(とうちゃ)」の流れからきたものです。

3服の抹茶の味を当てるのは、かなかに難しく水曜日も日曜日も、全て当てられた方は両日一人だけでした!

  

さて、恒例上野東京都美術館にて「池坊東京連合会華展」が3月21〜30日まで開催されました。2日づつ5次。蓮心会からは私の他に3名出瓶させて頂きました。

2次の23・24日は和歌子さんと勇さん。二人とも自由花。

和歌子さんの作品。一般席 自由花。

↑作品の土台は椰子の乾燥素材で構成、それが「世界最古の船の形のようだ」と興味深い感想がありました。

 同日、佐々木さんの小品自由花↓

初めての「小品自由花」。

黄色のガーベラが「元気」の象徴だそうです。『見てくださる方に元気と勇気を感じてもらえる作品にしたい』と頑張りました。

 3次の25・26日、美礼さんは青年部席で、自由花。

赤柳、小豆柳、レッドウイローなどで土台を構成。
グロリオーサの花とアスパラの葉を軽く生かします。

↑建築家ならではの視点で花材を生かしての製作です。

 4次は私が特別席で生花三種生けで出瓶させて頂きましした。

生花三種生けの「株分け」。男株は連翹、女株は貝母(初日)。
二日目の作品。
2日目は女株の貝母が枯れてしまったので、庭の「春蘭」を生けました。

  

東京清祥会の皆さんの作品が押し並べて素晴らしく、誇らしかったです。

清祥会支部長と、石渡雅史先生の自由花の作品が 特に感動したので投稿させて頂きます。

清祥会支部長、風間先生の作品。↓

桜をメインにした古典立花。

石渡雅史先生のレリーフの自由花。↓

鏡を絶妙に使用し、自由花の3Dの世界の新しい表現です!

こうして無事、春の華展・上野の華展まで終わりました。

今年は 1月上旬 清祥会新年会の後すぐ京都の石渡先生の生花教室の学び、そして下旬に蓮心会「稽古初めの茶事(初釜)」、2月初旬は師匠宅茶事、中旬 清祥会青年部「立て花勉強会」、下旬は尚月会「能の発表会」、そして今回の報告へと続きました。

この数ヶ月は、怒涛の日々。Instagramへの投稿が精一杯、またパソコンとの連携が上手くいかずこのH.P.への投稿が止まっていたことに今頃気がつきました。

まだまだ報告したいことが沢山あります!続きをお楽しみに✨

  

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

令和6 (2024)年「稽古初めの茶事」報告-[後編]

2024年4月26日 Category: blog

 本年1月最終週末に開催した「稽古初めの茶事」の続きです。前編は玄関の短冊から寄り付き、露地から小間の室礼へ席入りし、炭点前と濃茶をいただいたところまででした。後編は濃茶の後、席改めのために一旦露地へ移り再び広間へ席入りしたところからです。

炭点前の後に茶事のメインである濃茶をいただいた後、ゆっくりと広間で茶懐石と薄茶を戴くこの「前茶」と呼ばれるスタイル。パァっと明るい室礼に変わるところが醍醐味です。

広間の床の間には、掛物と花。香合も飾られています。

掛物は、建仁寺 小池心叟老師筆 (小池心叟老師は竹田益州老師に参禅し、白山道場開いた方です。)

『紅炉上一點雪(こうろじょういってんのゆき)』


 川中島の戦いで上杉謙信が武田信玄に正に斬りつけたそのとき、『如何なるか是 剣刃上の事(刀で斬りつけられ、死が迫る心境はどうだ?)』と迫り、信玄はその時、刀を鉄扇で払い、『紅炉上一点雪 (熱い炉に落ちる雪のように、あれこれ物事を分別せずに運命に任せて生き切るのだ)!』と返した逸話でも有名。
 赤くなった炉の上に、ハラハラと雪が舞い降りていく。熱風で融けてしまう一片もあれば、風に吹かれて炉を避けて地面に積もる一片もある。自然界の雪は、それらを狙って落ちるわけではない。
私たち人間は不安や後悔など妄想に絶えず振り回されてしまう生き物です。そんな念に修行を積むことで「生もなく死もない、執着もなく、恐怖もない」自分をつくっていくという中国 宋代の「碧巖録(へきがんろく)」の一説で『死に対する禅の答え』です。

 
昨年、大切な人との悲しい別れが続きました。そんな時、この一行から これからの自分の「生き方」を教えていただいた気がしたのです。

茶事では、自分で調べてくださいと伝えて多くを語りませんでした。皆さんは何を感じたでしょうか。

 

香合 フリフリ 紙釜敷シキテ 塗師 静峰
花入 青竹一重切 高野竹工花  梅、曙椿

 


茶懐石の献立は銘々皿に 真鯛昆布〆 穂紫蘇 山椒、慈姑、絹さや、

白和えは 菜花 下仁田葱 干し柿、黒豆松葉、金柑蜜煮、花弁百合根、海老芋。
飯物は、手鞠寿司。車海老 高菜 錦糸卵の三種

銘々皿に8種類。白和えは柚子を切り抜いた中に入れました。
煮物椀

煮物椀 蟹湯葉真薯 鶯菜 京人参 柚子

焼き物と、漬物

焼物  鰆西京焼
漬物  沢庵 菜の花 しば漬

小吸物 松 の実 針生姜

八寸で一献

八寸は、白魚筏焼松蓮根 木の芽

 

茶懐石の後、白湯をいただき、干菓子がだされ、お薄茶をいただききます。

お薄の室礼

炉縁  松葉散らし蒔絵 蒔絵師 香月

風炉先 腰金地 宗完花押棚

高麗卓 水指 染付 桶川 瓔珞文 西川徳泉作品

茶器 而妙斎好写 若松蒔絵平 村田宗覚作

茶杓 琉球

茶碗 黒 八事釜

  替     辰 榊原勇一作


  水注薬缶 腰黒 祥雲作即中斎好み

  (この水指をようやく見つけたので初お披露目です!)

  建水   而妙斎好 砂張 一ノ瀬宗也作

  蓋置 染付七福絵 紀州焼葵窯 二代 竿川栖豊作 「那智黒釉」
干菓子 味噌煎餅 辰焼印 福寿草和三盆 亀谷萬年堂

干菓子器 瑞雲 象彦

御茶 而妙斎好 栂尾の昔 ぎおん辻利詰
  煙莨盆 櫛形 一閑

  煙莨入 杉木 高野竹工製

  きせる 如心斎好 二代 清五郎

 

パンデミック中も休まず茶事を続けてきましたが、時間をかけないよう初釜も「続き薄茶」での開催でした。なのでこの「前茶」と呼ばれるスタイルは4年ぶり。「初めて」という生徒も半数位いました。茶懐石も4年前から各人へ銘々にしていますが、これはいつ戻せるのかなぁ?炊き立てご飯も4年作っていないと不安デス。

それししても今回の八寸「白魚筏焼」は、どうしても料理長の金子さんが作りたいと何度も試作を重ねたこだわりの逸品!

茶懐石の準備

茶懐石を手伝ってくれた社中は『パクっと食べちゃわないで、十分味わってくださいね!』と念を入れていました。笑

一つひとつの素材そのものの味を最大限に引き出す術も整い、今年は特に全てにおいて完成度が高かったです。

  

最後に皆さんから頂いたお礼のお手紙からひとつ抜粋させていただき報告を終わります。(長文ですが許可を得てそのまま投稿させて頂きます〜 ^^;)

  

拝啓
梅の花がそろそろ花を咲かせる季節となりました。
あと一息で春本番です。

 さて、先日は「稽古初め」の茶事にお招き下さいましてありがとうございました。
今回で何度目になるかわかりませんが いつも初めて招かれたような新鮮な気持ちで茶事に参加させて頂いています。
今回は久しぶりに衝立を立てて「小間」という小さな草庵のような茶室に見立てて濃茶を頂くスタイルがコロナ以降久しぶりに行われました。

茶事に招かれると、いつもこの「茶事」というものを 古の侍たちは、どう受け止めたのか、ここに何をみよう、感じようとしていたことに思いが至ってしまうのですが、最も大きく感じるのは、例えば、江戸時代は実際の大きな戦いのない時代になっていたものの、武士たちは常に帯刀して暮らし、茶室はその「刀」を置いて、人と人が向き合う空間であったということです。このことは「茶事」「茶室」を、「空間」を考える上で非常に大きなことだったのではないか、と思います。
帯刀する故に「侍」であった人たちが、それを持たずに会う場だったということは、人間そのものが、その人が持っているものが容赦なく見えてくるはずです。

こうゆうことから書き始めたのは、何と言っても今回が「小間」の空間で行われたのが印象的だったからです。
人と人との距離が狭く、空間はまさに参加した人たちの雰囲気や人柄で作られていました。人の思いや感じていることが、そのまま空間に流れ出して新たな空間を作っているような密な空間でした。
ふだん全く別な場所で異なる生き方をしている人たちが「小間」のような小さな空間で肩を寄せ合ってひとつの腕を回してお茶をのむということが特別と言わず何でしょう。不思議なことです。
この「空間」の共有と「茶碗」の共有。これを敢えて求めていくことの意味をどうしても考えたくなりました。
もうひとつ、このことを考える上でどうしても気になるのは、「武士の身体感」です。
武士としてきちんと鍛えていた人なら、私たちとは異なる身体感覚を持っていたと思います。
刀を扱うのに長けていたならば、自づと現代人と身体感覚は変わってくると思います。そういった身体に敏感な人たちが敢えて「小間」のような小さな空間で「空間」と「茶碗」を共有していたということは、私たちが先日、感じた以上の何らかの「交流」が かつては、茶事の場、茶室の中で行われていたのではないかと思うのです。神秘的なこととしてではなくて、日常的なこととして、です。
茶の文化が続いてきたということは、日本文化の核のような交流がそこで行われて来たのではないかと思います。
「美」「侘び」と言葉で表現され尽くせない何かが、そこにあったのではないか。実は今は、もうそこでは行われていたのではないか、そんな感じです。日本から消え去った文化がかつてそこにはあった。そんなことを考えるのも何か楽しくなる。「小間」という空間にはそんなちょっと興奮状態になってしまい色々妄想をしてしまいました。とにかく大変有難い機会を頂いたというのが、いちばん簡単な感想です。
あとは、高森先生が茶事で掛けられたお軸「東山水上行」「紅炉上一點雪」、美しい映像的な禅語で、心に残りました。「東山水上行」に関しては友人パルバティが同じようなことを話していたこと、さらに、インドの神様ハヌマーンが薬を採るために山をまるごと運んでくるのですが、そういった大きなスケールを見てうれしくなりました。逆に「紅炉上一點雪」の変幻自在振りな視点の変化も、この茶事になんとも言えない味わいを与えていたように思いました。私たちの一歩一歩がどこに向かっていようと一歩一歩行くしかないのだということを改めて感じさせてもらいました。

今回の懐石も大変おいしうございました。特にクワイとかユリネとかシンプルな煮物は存在感が素晴らしかった。
偶然か意図したものかは分かりませんが、クワイは芽が出ている姿が「芽出たい」のでお正月のオセチに食べるそうですが、今年の干支の甲辰の「甲」の字は田んぼから芽が出る姿が「甲」という字だと言われます。クワイと甲が「象徴」で同じような意味を持っているのも、あとから考えると何か示し合わせたようで面白い。

とにもかくにも、このような場を設けてくれている高森先生に心から感謝です。どれだけ準備が大変か、愛情がないとできないことで有難く感じています。
さらに、茶事の度に、七夕のように何度も社中の皆さんとお会いでき、場を共有できること、本当にありがとうございます。
細かいことを挙げると他にも色々書きたいのですが、書いていると春になりそうなので、この辺りで筆を置かせて頂きます。

本当に春を迎えるまであともう少しかかりそうです。どうぞご自愛下さい。

心から感謝を込めて、ありがとうございました。

                      敬具
                       2024年2月11日

 

便箋 8枚にびっしり書かれた御礼の手紙。ライブ感が半端じゃないでしょう?
私の親友、通称チャックさんからです。彼女は私の弟子ではありませんが、もう何十年も私が茶道華道に取り組む姿を見、茶事へ参加し応援してくれている心の友です。

参加した皆さんからそれぞれに素敵なお手紙をいただきました。手紙は本当に嬉しいです。私の何よりの宝✨です。

私が学んできた全てを、伝えていくことを改めて誓います。

ありがとうございました。

 

 

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

令和6 (2024)年「稽古初めの茶事」報告-[前編]

2024年3月5日 Category: blog

 私たち花と向き合う池坊人は、草木の命と日々向き合っています。与えられた命を懸命に生きる草木の姿勢に共感し、それを私たちの生活に投影し自らを高めていく営みこそが池坊の華道なのです。

 今年2024年は心痛む出来事から始まりました。たくさんの尊いいのちが失われました。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして被災された方々の心が一日も早く癒され、復興が進むことを願っております。

  

被災された場所、地域に一輪の花があれば、少なからず人々の心に希望の火が灯ると信じます。池坊華道は仏様に供える花、仏前供花から始まり、日々の生活の安寧、家族地域の平和を祈願する祈りの花そのものが原点なのですから。

「供花」から始まった祈りの「立て花 (たてはな)」

  

 本題の蓮心会「稽古初めの茶事」は、1月27、28日に開催しました。

年末から茶懐石の試作や準備を進めていたとはいえ、1月は清祥会の新年会。その日の後すぐ 京都へ上洛し、生花教室2年度の4期を終え(前回報告をしました)、その一週間後だったので、年明けから目がまわるほどの忙しさでした。

 その一週間後は師匠宅の「初釜(稽古初めの茶事)」、その2週間後は 同じ清祥会 石渡正子先生の講義で青年部の「立て花勉強会」。この「立て花」の勉強会に社中 4人と参加し、正子先生の講義は 立て花が生まれた時代背景かいけばなの歴史、今に至るまでと、詳しく素晴らしい講義でした。(実技は上の写真です。)

そして先日 2月24日(土)は能の師匠、東川尚史先生の「尚月会」発表会。

今年も蓮心会有志、山田美礼さんと木村奈月さんの二人の連吟「竹生島」から始まり、私と阿部櫻子の素謡「清経」、仕舞は「巴」で出演させて頂きました。今年で9年目。発表会も勿論ですが、蓮心会の有志で持たせていただく「添釜」も回を重ね、蓮心会の皆さんの「継続の力」が育っていることも実感しています。

第九回 尚月会 発表会、素謡は「清経」、仕舞は「巴」。
第九回 尚月会 発表会素謡は「清経」、仕舞は「巴」。

  

3月ひな祭りの日に師匠が席主を持つ「靖国神社茶会」や、3月中旬には清祥会の研究会(石渡雅史先生の講義と三種生けの実技)、その後すぐ3月13日から京都池坊の学園祭(3/15〜18)「春のいけばな展」です。

京都華展のすぐ後、「利休忌」と、3月21日から28日は上野の「東京連合会華展」。ノンストップで4月には石渡雅史先生の3年度1期が始まります!

そして 4月は、私がこの茶道・華道の世界に入るきっかけとなった師匠の娘 美香さんの一周忌、誰より尊敬する大好きな女性でした。5月は母の一周忌。

 そう。

長くなりましたが、なぜ「初釜」ではなく今年は「稽古初めの茶事」と云うかという理由がここにあります。

ということで、(ようやっと)本題の茶事報告をいたしましょう。今年は母と、美香さんに想いをよせて、そして同時に 新年も寿ぐような道具組を考えました。

「甲辰(きのえたつ)」の「甲」は、十支の最初。新しいことに挑戦し、成功する年。また辰は龍、「昇り龍」と言われるように、勢いよく活気に溢れ これまで準備してきたことが形になるそうです。

  

玄関の短冊

『一花開天下春(いっかひらいて てんかはるなり)』 即中斎筆

 「一塵起こって 大地収まり 一花開いて 天下春なり」

  虚堂禅師の言葉『心華発明(しんげ はっしょう)』

  〜心の花が咲く〜 “悟りの開き”  でしょうか。

   

寄付きは色紙『飛龍(ひりゅう)』、建仁寺 小堀泰嚴老師筆。

茶事の直前に師匠正子先生に戴きました。先生からの応援に心から感謝致します。

今年は4年ぶりに本席は「小間」の室礼にしました。

「小間」の室礼

掛物は足立泰道老師筆『東山水上行(とうざん すいじょうこう)』。

今年ほどこの言葉の意味の深さを実感したことはありませんでした。

炭点前は小間なので、一閑の神折敷、羽根は黒鷲。

4年以上前に見つけて出番を待っていた炉縁の登場!見事な黒柿。指物師は大崎雄斎。

小間の室礼

香合は辰。12年前に京都の和楽で揃えていた当時を懐かしく思い出します。

 露地へ移って頂き、濃茶のために席を改め「後座」へ。

冬は蹲踞の水が冷たいので「湯桶」を用意します。

  

花入は弥三郎(北川 宏幸)作、「笛」。花は万作と加茂本阿弥。

小間の花

琵琶や笛など音がでるものは、弔いの意味があるとのこと。

水指 備前耳付 伊勢崎満、茶入 膳所 陽炎園、

茶杓 堀之内宗完 手つくり 銘「白梅」、茶碗は4年ぶりの嶋台。

主菓子は、亀屋万年堂製「辰きんとん 白百合根製」。龍の手で宝珠を掴む図案です。

自在棚で小間の室礼

濃茶は、柳櫻園の猶有斎好 特別引き上げ「楽寿の昔」。

兄弟弟子に戴いたお目出度い出し帛紗「亀甲地松喰鶴文様」

小間で炭点前の後、濃茶をいただき、室礼を広間へ変え「茶懐石」をいただきます。この、茶懐石の前に濃茶を頂いていただくスタイルを「前茶(ぜんちゃ)」といいます。

  

さて、長くなりましたので前半はここまで。後半は広間席からを報告します。色々盛りだくさんで すみません(笑

 

日々の稽古や、生徒の作品、ワークショップの様子などをF.B.にアップしています。
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2024年 池坊「生花」の学び。2年度4期。

2024年1月19日 Category: blog

 令和6年の池坊中央研修学院、石渡雅史生花教室 2年目 4期 、1月15〜19日の学びの報告です。2年目の最終期です。

 

初日は、「松竹梅」。「松竹梅」は、真に「松」「竹」「梅」のいずれが「真(しん)」になっても生けることができる祝儀の席に相応しい生花(しょうか) です。

一昨年の四期で私は「竹の真」を学ばせて頂いたので、今年は「若松の真」です。

「松竹梅」のいけばなは、松と竹と梅を自由自在に組み合わせ、「真」「行」「草」の生け方があります。

その中でも「若松の真」は、最もあらたまった「真」の花律です。

「松竹梅」の絵図 (写真が重複しているので、追って修正します)

     全てが立派な花材なのです~~

松竹梅の花材。竹の真もできそうですが、やはり若松がとても立派!

ノコギリで竹を引き、くわやノミで松や梅の足元を整え、完成。

「松竹梅」を薄端の花器へ。

私は若松を真・真の前と後ろのあしらい。竹胴。梅を副、躰、躰内にいかしました。

「松竹梅」は、井桁(いげた)配りで留めます。「井桁配り」を撮影し忘れたので、水仙のそれを見せます↓。格調ある花形はこの配りで生けます。「生ける」というより立花のように「立てる」という感覚です。

「井桁配り」

それぞれの花材に合わせて、青竹を切ります。まず初めに一番奥の下、そして左右、最後に手前に挿して花材を留めます。まあ、これが実は大変なのです(汗)。

本日の雅史先生の名言

『植物の特性を (目でなく、耳でなく) 、手で聞いてください。』

  

2日目は、二重立ち昇り生。花材は「木瓜」と「椿」。変化形です。

下の重はに「立ち昇り」の花、上の重は「懸崖」の姿を表現します。

それぞれの植物が障害があった時に、どうやって生きていくのか。我々も確認する良い勉強です。

竹の二重いけに、木瓜と椿。

障害を抜けたときの植物は、伸び伸びと嬉しそうです。

この花材の中から抽出するのですよ〜 ↓

木瓜と椿の花材。

差し口は、花配り。生花の基本の留方です。↓

正風体生花は基本的に「花配り」で花を留めます。

雅史先生、今日の名言

『いけばなは、“ 効率をドンドン求める ” のではなく、植物それぞれの特性や秩序を知り、絶えず追求していくもの。 』

『ゲームは難しいからこそ、熱中する。』(昨年腑に落ちた言葉です)

  

3日目は、「梅」の一種生け。

梅の「苔木」は過去、「咲いている花枝」は現在、「瑞枝(ずばえ)」は来年新しい枝となる青い一直線の枝。↓

梅の花材。花鋏で比率が想像できるかな?

苔木が大きい!

梅の苔木と、ツーショット。
梅の一種生けを、薄端に配りで。

雅史先生、今日の名言

『限界までいって、その先へ行く努力。』

まさにその言葉の通り、この頑張りはきっと私の身になる!と、信じます。

   

4日目最終日は、枝垂れ柳と椿。

両垂れ (両方に垂れる出生) の代表。必ず根締めを添えます。冬から春の花材。根締めには、椿の他、山茶花、寒菊、菜の花、蕗のとうなど。

「華かがみ」より。

基本的に一本の柳で「真・副」をとります。が、この柳です (汗) ↓

私の身長の倍はある「垂れ柳」。

枝を溜めるのは折れそうで怖かったですが、諦めず、根気よく。はい、なにごとも。


枝垂れ柳と椿を、籠に花配りで。

 

明日は修了式なので、今年3月15日(金)〜18日に開催される学園祭作品の練習も。

私は「舟(出舟)」を出瓶させていただきます。

同じ3月21日(木)〜30日(土)は、上野東京都美術館で「三種生け・株分け」を出瓶させていただきます。

楽しみですね (~~)

中央研修学院、石渡雅史先生の生花教室 の2年目がこれで修了します。

とても深く濃い、二年間でした。同じ教室にはあと一年間しか通えません (涙)。 どれだけ忙しくとも、残る一年を学び味わい、そしてこの学びをそのまま弟子に伝え尽くします!

  

 それにしても、今期はなかなかのハードさでした。ホテルニューオータニにて東京清祥会の新年会を終え、京都へ上洛。授業終了し、クラス会や食事会の後、初釜のお誘いの手紙を約20名分書き、このブログを書く。このノルマ、達成です。残りのノルマは帰りの新幹線で。さてさて、私は帰って本格的に今月末の「稽古初めの茶事(初釜)」に向けて集中しますよ~~

取り急ぎの報告。少し落ち着いたら上書き修正していきますのでお許しください!

    

  

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

京都「ボンジュール現代」で華道稽古 2023年10月

2024年1月4日 Category: blog

 京都寺町にある「ボンジュール現代」というギャラリーにて、華道教室を開催しました。ここは、築100年近い町家をリノベーションしたとっても素敵な空間です。友人の住まいでもあり、その友人家族が2024年春からベトナムへ移住すると聞き、小学1年と3年生の友人の娘さんたちに日本文化を体感してほしい!と私から提案しました。

 今年は特に暑さが厳しかった。もう秋なんて来ないのではないか?と思っていても、気がつくと金木犀の香りがし、葉は紅葉し始め空が高く感じる。そうした四季の移り変わりを私たちは植物から教えてもらうことが多いです。

外国に旅行するとよくわかるのですが、日本の植物は特に繊細です。陰陽もよく分かります。だからこのような繊細な文化が育まれたのだなぁ、と痛感します。

お茶を飲むこと、花を生けることは、何処の国の人でも楽しみます。なんと!ネアンタール人の墓の上に死者のために花が置かれていたこともわかっています。

しかし、そのお茶を飲むこと、花を生けること、また 字を書くこと、香を楽しむことなどが「文化」として伝承されているのは、日本だけなのです。

「フラワーアレンジメント」と「華道」、目的が全く違うのです。

面白いと思いませんか? ここ 日本人、意外に気がついていないのです。

ここ、いつでも私に直接聞きにいらしてください!^^

 

さて、「ボンジュール現代」での華道教室の報告。

生花の作品が、この建物と素晴らしくマッチするのです。

丁度、学校が終わった次の日でしたので、そのまま作品を展示し説明します。

笑ちゃんと詩ちゃん。初めは照れてしまい消極的だった二人でしたが、花を手に持ったらもう夢中!

花材はたーっぷりあるので選び放題!

「葉の陰陽」に興味津々!飽くことなく観察しています。

参加した6人のうち一人は私の華道教室、もう一人は茶道教室に数年通っていました。4人は「華道」初体験。

花器も沢山用意し、好きな花、好きな花器を自分で選んで好きな場所に生けます。作品録も書いてもらいます。

皆さん、楽しくて止まらなくなってしまい、一人で2杯は生けていました。

場所も花器も素敵なので全てが絵になります。『ここで華展できるな… したいなぁ』と閃いてしまう。

後日、笑ちゃんと詩ちゃんから丁寧な御礼のお手紙をいただきました。

笑ちゃんと詩ちゃんから丁寧な御礼のお手紙を「

彼女たちの心の中のどこかに、日本の花の姿が残りますように。

 

皆さんも一度、体験にいらっしゃいませんか?^^

  

  

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

2023年 池坊中央研修学院「生花」の学び 3期 (10月)

2024年1月4日 Category: blog

昨年令和5年の池坊中央研修学院、石渡雅史生花教室 2年目 3期 、10月23〜27日の学びの報告です。

 

このblog「生花」の学びの報告も2年半分7回目となりました。

この報告でよく登場する「伝花(でんか)」とは?と、意味がわからない方もいらっしゃるのではないかと思います。なので今回、思い切って『初伝』の伝花「七種傳」と「五ヶ条」について少し記載することにします。

 しかし実はこうした教えは、口伝でもあるので簡単に紹介するものではないと思います。なのでとても悩みましたが、できる限り正しく伝えたいとの気持ちがあるので最小限の紹介としますのでどうかお許しください。稽古場では惜しみなく伝えていますから、生徒たちはしっかり学んでいきましょうね!

 伝花は、『初伝』で伝授されます。(現在 正式な傳書は『脇教授』の職位の時に下附されます。)伝花とは、通常の「正風体(しょうふうたい)」とは異なる特殊な手法や美観によっていけられる花です。生花・立花とも職位に応じて相伝されるものです。池坊の長い伝統の中で成立し、伝習されてきたものです。

 伝花『五ヶ条』は、「松竹梅生方之事」「三船生方之事(出船)(入船)(泊船)」「実物之事 葉物之事 蔓物之事」「生花 桜」「生花 紅葉」。

 伝花『七種傳』は、「芭蕉」「蓮」「水仙」「万年青」「椿一輪生」「牡丹」「牽牛花(朝顔)」の七種。

江戸時代後期、文化年間(1804~18)、四十世池坊専定により相伝が始まり、四十一世専明宗匠の時代に現在の姿として相伝されています。

『初伝』という初めの段階でいただくお許しではありますが、池坊生花の真髄と特徴を内容としていて とても意味が深いので、稽古を続けながら繰り返し学ぶことで体得していきます。

このblogでは、『五箇条』の「実物之事 葉物之事 蔓物之事」の「葉物」として2022年1年2期に「擬宝珠(ギボシ)」、「実物之事」は「蔓梅擬」の二重生。「生花 紅葉」「実物之事 葉物之事 蔓物之事」は2022年1年3期、「松竹梅生方之事」は2022年1年4期、「生花 桜」は2023年2年1期。この2023年2年3期3日目に「三船生方之事(出船)(入船)(泊船)」の「出船」を報告します。

『七種伝』の「芭蕉」は2022年1年2期の初日、「蓮」は2023年2年2期の初日、「水仙」と「万年青」は2022年1年4期、「牡丹」は2023年2年1期に学んでいます。「牽牛花(朝顔)」は、極早朝に咲いてしまう花なので授業で学ぶのは現実には難しいですね。

 さて、今回2023年2年3期初日はその伝花「七種傳」のひとつ、「椿一輪生」。

「椿一輪生」は、池坊伝花のなかでも最も省略された空極の生花と云われています。椿一輪と、葉を三枚半みせて生けます。花と葉で計五枚の数として整えるのです。省略の極みです!

「椿一輪生」の絵図
「椿一輪生」の絵図

「花一輪と、葉三枚半」という極少の数!しかし、沢山の椿の枝束の中からその役枝に相応しい枝を選びます。

「椿一輪生」のための枝束。

極限まで省略し、一つの命を表現する「椿一輪生」。松竹梅と同様「象徴的な命の表現」です。私は枝ぶりの都合で逆勝手に。

銅製の花入に配りで「椿一輪生」。

副は陽方なので、葉はしっかりしたものを。下段の葉一枚は、真の前のあしらい。16センチの耳月花入が理想。私のは17,5センチの銅器。茶道の「柄杓たて」を使用しました。一瓶を一本の枝で整えるのが原則ですが、二本を用いても。その際も一本に見えるようであれば。祝儀の席に相応しいとされています。

 

2日目は、燕子花の秋の姿。

「椿一輪生」は、<あるものから外す>。燕子花は、<一枚ずつ足して姿をつくっていく>。燕子花は、付き葉をとり、新たに葉を着せていくことでその世界を演出していきます。

「花かがみ」より燕子花、初冬の絵図(反転)。

四季がある日本に生まれた私たちはその四季の移り変わりを植物で識ることができ、また肌でも感じることができる。幸せなことです。

「花かがみ」より燕子花、冬の絵図(反転)。

上記「花かがみ」の燕子花、冬の絵図に導かれて。

手付き大籠に秋の燕子花。

燕子花は、池坊でとても大切にしている花材のひとつですが、伝花ではありません。形を定めることなく勉強し続けるものです。勿論、花の旬は5・6月ですが、池坊では春夏秋冬、四季の移ろいに添いながら育つ燕子花の葉、花の姿の美しさを追求してます。リアリティとフィクションの間の演出表現。

私もこの花を生けた感動で華道にハマってしまったと言っても過言ではありません。永遠に憧れ学び続けたい花です。

  

3日目は、「三船生方之事(出船)(入船)(泊船)」から「出船(でふね)」。

 この花器は、室町時代以前からあります。

船の花器に、梅と椿の絵図。

生花 五ヶ条「三船」のうち『出船』。朝、希望に充ち元気で港を出港する「出船」は目出度い祝儀の花形。風に帆を孕ませて、船が航海している風情を意匠的に表現。

竹製釣りの船に配りで「出船」。

蔓梅擬「帆形」と「艪(ろ)形」の二枝と根締めは小菊で構成。素直な枝を選んで軽やかに。出船は向かって左へ船の舳を向けます。

  

4日目は、葉蘭(はらん)。葉蘭は、生花を学ぶためのプラクティスの葉物です。

23年に現池坊宗匠専永宗匠の孫である専宗さまがNHKラジオに出演された時に『いやぁ、池坊の華道は昔から<葉蘭で始まり葉蘭で終わる>といわれているほどで、「花・華」ではなく「葉」を大切に生けます。なので、「華道」ではなく「葉道(はどう)」と言っても過言ではないのですよ~~』と、笑ってお話しされていましたが、池坊は本当に「葉」を大切にします。植物の「葉」が光合成し、根に栄養を蓄え「花」をつける。その植物が生まれ、育ち、枯れてゆく姿、その全ての命を見つめ、表現し、生けるのが池坊のいけばななのです。

江戸中期、40世専定宗匠の絵図。
江戸時代後期、池坊専明宗匠の絵図。

葉蘭は、陰陽の理を学ぶのに一番優れた花材です。5枚から15枚までいけることが出来ます。7・9枚で生けることがバランスが良く、私は最高11枚まで生けたことがありました。今回は最大枚数の15枚です。勿論、配りでいけます。

草の花器大籠に15枚の葉蘭を花配りで。

御玄猪で生けることもできますが、今回は草の花器、大籠を選んだのでゆったりとした姿を生けました。

 

この日、『誰も特別なものを持っているわけでは無いから、頑張るしかない。』と、雅史先生から名言をいただきました。

 

最終日は三種生けか新風体。三種生けと新風体の講義をたっぷりとしていただきました。

私は男株に「夏櫨(なつはぜ)」、雌株に「縞太囲」と「釣鐘ニンジン」を選び、三種生の株生けにしました。

水盤に三種生けの株分け。

生花は三種類までの花材で整えます。

一種生けは、「出生(しゅっしょう)美」。

二種生けは、「対照美」。

三種生けは、「融合美」「調和美」出会いの花です。

あぁ…、この話も書きたい。けれど、長くなるので またの機会に。^^

  

2023年もしっかり学びました。次は(今年)2024年1月15日から2年最終の4期、もうすぐです。

  

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子