蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

天然忌

2015年10月8日 Category: 茶道のお知らせ
天然忌とは、表千家七代家元の天然宗左「如心斎」を追善する、大事な行事です。
『表千家』『裏千家』『武者小路千家』は、千利休から数えて四代目から分かれます。
なので天然忌は、表千家だけの法事。表千家の中興の祖と云われる如心斎の徳を偲ぶ大切な日です。家元では九月十三日に催されます。
如心斎(1705~1751年)の大きな功績の一つに、『七事式』を定められたことがあります。
江戸時代、政治も安定し茶道人口も増えた時代に、小間での茶を中心としたわび茶に広間での茶を取り込んで、八畳の広間で五人以上が稽古する七つの式法です。
『花月』『旦座』『茶かぶき』『まわり炭』『まわり花』『一二三』『数茶』の七つの稽古法で、弟の一燈宗室(裏千家)、高弟の川上不白などと、相談して決めたと伝えられています。
我が家の天然忌は、床の間に「円相」の掛物をかけ、矢筈板の青磁の花入には 秋明菊を飾ります。先ずは如心斎に「うずら餅」をお供えし、「供茶」をします。その後我々も抹茶をいただきます。
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そして、七事の中から『旦座(さざ)』。これは、五人それぞれの役を担って行なう式法。
『是法住法位』(客となれば客、主となれば主)。
正客が花を生け、二客が炭をつぎ、三客が香を焚く、東が亭主役、半東は全ての準備を担います。
まるで『茶事』のダイジェスト版のようで、本当に良く出来ている式法だと毎回感動します。
写真は、その時に使う「旦座盆(香盆)」と、「実菓子」。山で手に入れた葉付の柿が見応え満点!
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日曜日は、続けて『まわり花』も皆で楽しみました。
年に一回の大切な行事。その中に先人の豊かな知恵や教えが沢山あります。
毎回の稽古を大切に重ねていきたいと改めて感じた一日でした。

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蓮心会 高森 梨津子