2024年 池坊「生花」の学び。2年度4期。
令和6年の池坊中央研修学院、石渡雅史生花教室 2年目 4期 、1月15〜19日の学びの報告です。2年目の最終期です。
初日は、「松竹梅」。「松竹梅」は、真に「松」「竹」「梅」のいずれが「真(しん)」になっても生けることができる祝儀の席に相応しい生花(しょうか) です。
一昨年の四期で私は「竹の真」を学ばせて頂いたので、今年は「若松の真」です。
「松竹梅」のいけばなは、松と竹と梅を自由自在に組み合わせ、「真」「行」「草」の生け方があります。
その中でも「若松の真」は、最もあらたまった「真」の花律です。

全てが立派な花材なのです~~

ノコギリで竹を引き、くわやノミで松や梅の足元を整え、完成。

私は若松を真・真の前と後ろのあしらい。竹胴。梅を副、躰、躰内にいかしました。
「松竹梅」は、井桁(いげた)配りで留めます。「井桁配り」を撮影し忘れたので、水仙のそれを見せます↓。格調ある花形はこの配りで生けます。「生ける」というより立花のように「立てる」という感覚です。

それぞれの花材に合わせて、青竹を切ります。まず初めに一番奥の下、そして左右、最後に手前に挿して花材を留めます。まあ、これが実は大変なのです(汗)。
本日の雅史先生の名言
『植物の特性を (目でなく、耳でなく) 、手で聞いてください。』
2日目は、二重立ち昇り生。花材は「木瓜」と「椿」。変化形です。
下の重はに「立ち昇り」の花、上の重は「懸崖」の姿を表現します。
それぞれの植物が障害があった時に、どうやって生きていくのか。我々も確認する良い勉強です。

障害を抜けたときの植物は、伸び伸びと嬉しそうです。
この花材の中から抽出するのですよ〜 ↓

差し口は、花配り。生花の基本の留方です。↓

雅史先生、今日の名言
『いけばなは、“ 効率をドンドン求める ” のではなく、植物それぞれの特性や秩序を知り、絶えず追求していくもの。 』
『ゲームは難しいからこそ、熱中する。』(昨年腑に落ちた言葉です)
3日目は、「梅」の一種生け。
梅の「苔木」は過去、「咲いている花枝」は現在、「瑞枝(ずばえ)」は来年新しい枝となる青い一直線の枝。↓

苔木が大きい!


雅史先生、今日の名言
『限界までいって、その先へ行く努力。』
まさにその言葉の通り、この頑張りはきっと私の身になる!と、信じます。
4日目最終日は、枝垂れ柳と椿。
両垂れ (両方に垂れる出生) の代表。必ず根締めを添えます。冬から春の花材。根締めには、椿の他、山茶花、寒菊、菜の花、蕗のとうなど。

基本的に一本の柳で「真・副」をとります。が、この柳です (汗) ↓

枝を溜めるのは折れそうで怖かったですが、諦めず、根気よく。はい、なにごとも。

枝垂れ柳と椿を、籠に花配りで。
明日は修了式なので、今年3月15日(金)〜18日に開催される学園祭作品の練習も。
私は「舟(出舟)」を出瓶させていただきます。
同じ3月21日(木)〜30日(土)は、上野東京都美術館で「三種生け・株分け」を出瓶させていただきます。
楽しみですね (~~)
中央研修学院、石渡雅史先生の生花教室 の2年目がこれで修了します。
とても深く濃い、二年間でした。同じ教室にはあと一年間しか通えません (涙)。 どれだけ忙しくとも、残る一年を学び味わい、そしてこの学びをそのまま弟子に伝え尽くします!
それにしても、今期はなかなかのハードさでした。ホテルニューオータニにて東京清祥会の新年会を終え、京都へ上洛。授業終了し、クラス会や食事会の後、初釜のお誘いの手紙を約20名分書き、このブログを書く。このノルマ、達成です。残りのノルマは帰りの新幹線で。さてさて、私は帰って本格的に今月末の「稽古初めの茶事(初釜)」に向けて集中しますよ~~
取り急ぎの報告。少し落ち着いたら上書き修正していきますのでお許しください!
西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子