蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

西武新宿線沿い西東京市田無駅より徒歩11分の表千家茶道・池坊華道教室

令和7年「尚月会 十周年記念能会」と京都「池坊春の華展」と上野「池坊東京連合会支部華展」の報告

2025年6月25日 Category: blog

 令和7(2025)年 2月23日(日)、水道橋の宝生能楽堂にて「尚月会十周年記念能会」が開催されました。能の先生である東川尚史先生の私たち生徒と、先生の能楽師繋がりの方々にもご協力もいただき、十周年に相応しい立派な会が開催されました。いらしてくださった方、誠にありがとうございました。

お陰様で無事に、素謡と仕舞とも「半蔀(はしとみ/はじとみ)」を納めることができました。

櫻子さんと「半蔀」を連吟

半蔀の仕舞は短く それほど難しくはないのですが、怒涛の日々に呑まれてしまい、稽古しても全く頭に入ってきませんでした。しかし華展が終わった途端、頭の中が冴え、明るく照らされたようにすんなり仕舞が入ってきたのが不思議でした。やはり自分のキャパを超えた忙しさだったのですね~~

「半蔀」の仕舞

自分の中では、80点位できたかな?と安堵していましたが、皆さんが撮影してくださった写真や動画をみると、自分の頭の中と全く違う。課題が山積みです!(↑写真の解像度が良くないですが、ご容赦ください。)

「半蔀」は、源氏物語の光源氏と夕顔の君の恋物語。京の五条あたりに住む身分もわからない、夕顔の花のように可憐なこの女性に源氏はいたく心引かれ、情熱的に愛します。しかしそれも束の間、連れ出した先で 夕顔は物の怪に取り殺され、短い恋は終わりを告げてしまうというお話。

能の「半蔀」は、その源氏と夕顔の恋物語を基としていますが、物語を描くよりも、夕顔の花そのものの可憐さに、はかなく逝った夕顔の君のイメージを重ね、花の精のような美しい夕顔を造形しています。「すべては僧の夢」。という結末につながる 幻のようなしっとりした優美さが際立つ能です。

私が仕舞を務めたのは「クセ」(曲の中心となる重要な段落)の部分で、光源氏に夕顔の花を差し上げるような動きもあり、ひたすら光源氏を慕う夕顔の一途な思いが凝縮された舞。ごくゆっくりと、静かに気品を持ってしっとり舞われる舞です。先生から『ひたすら上品に “ためる” 仕舞です。』と教わりました。

仕舞を習ううちに、私は刀などを持って暴れるカッコいい演目より、この「半蔀」や「燕子花」のような優美で静かな舞が好きなことに気が付きました。

自分のキャラクターとは違うところに惹かれるのでしょうか。。。それとも実はこれが私のキャラなのか?… 笑

 

蓮心会社中も久しぶりに三人揃っての連吟。

蓮心会社中三人で「枕慈童」を連吟。

三人、無本で「枕慈童」を連吟。声も良く通り、長い演目を暗記し、堂々と謡う姿はとってもカッコ良かったです!

東川尚史先生は、4年前「重要無形文化財指定保持者」に認定されています。今回の舞台では、先生の一番弟子の二人が面(おもて)を着けて能(半能)をなさりました。これは なかなかできることではありません。皆さん一人ひとり、この会で何段階もステップアップできた気がします。本当に素晴らしかったです。おめでとうございました!

  

(時系列でいうとこの後、3月8・9日に「春の茶事」として蓮心庵茶事を開催しました。しかしこの報告は次回させていただきますね。)

  

 3月15〜18日は、毎年京都中央研修学院で開催される「春の華展」「学園祭」とも呼ばれている華展です。石渡雅史先生の生花教室で出瓶させて頂きました。

私は、伝花「椿一輪生け」です。「向こう掛け」に生けました。

伝花「椿一輪生け」を向こうがけに。

このblogの「2025年1月池坊中央研修学院、石渡雅史生花教室3年 4期報告」で詳しく伝花「椿一輪生け」を書いているので、ここでは割愛しますね。

1月はまだ花器が決まっていませんでしたが、直前に正子先生がお持ちの六代祥瑞窯、浅見五郎助さんの窯変花入に決まりました。白い椿が映えてとっても素敵です!浅見五郎助さんも奥様と会場へいらして下さり、とっても喜んでくださりました。

伝花「椿一輪生け」

卓の中でも、掛けでも、基本は一緒です。究極の世界を堪能させて頂きました。

この一輪生けは、「能」の世界と似ているなぁ… 独りごち。

 

雅史先生の作品、新風体。木蓮とウンベラータ、そして黄花カタクリが可愛い!

新風体。木蓮、ウンベラータ、黄花カタクリ。

石渡雅史先生の生花教室の作品です。

石渡雅史先生の生花教室

(華展会場の様子や他の方の作品は今年 4月9〜10日のInstagramにアップしています。)

石渡雅史先生の生花教室の作品は、皆さんの作品には品があり、凛としています。それも能と一緒で私の好きなところなのです。

やはり私は「品格」「凛」「優美」な人なのか、それともそれが「憧れ」なのか。(笑)

今年の能を初めて観にいらしてくれた生徒さんと後で話したときに、『先生のテーマは、まさに “美” ですね!』と云ってくれたことがずっと頭に残っています。それは確か、です。

 

 春の華展の片付けをし、すぐに帰りましたがその直後、友人からT.V.の撮影補助の要請。スタジオでサリーをマネキンに着せたりアイロンかけたり、レイアウトを手伝ったりの一日仕事。こちらも華展で頭も気もHaiになっているので出来ましたが流石に疲れました~~. しかし、さすが一流のテレビ番組制作スタッフ群の動きは素晴らしかった。華展運営とまるで一緒!どの世界でも一流の働き方は気持ちがいいな、と感じました。

  

さて、3月21〜30日まで上野で開催される「東京支部連合会華展」。私の出瓶は1次の21・22日なので、20日が生け込み。

大体の構想は頭の中にはありましたし、練習もしました。しかし花は生き物。会場で受け取る花材を開けて「あら; どうしましょ」の連続なのです。

今年も昨年と同じ「生花三種生け・株分け」の指定席です。

「軽やかに」が私のテーマでした。

生花三種生け

ベネチアンガラスの水盤に細かい白いしを張り、雪柳・琉球シャガを男株、女株にカトレアを生けました。

風にあそんで飛んでいってしまうほど軽やかに。そんなふうに感じていただけたたら幸せです。

社中の和歌子さんは 5次に立花新風体を出瓶しました。

和歌子さんの作品 立花新風体

華展は何度出瓶させていただいても慣れるということはありません。毎回真剣勝負です。しかし、一回でも多くその体験を重ねていると、確実に “腕” と “根性” は ついてきます。実はその “根性” の積み重ねこそが “道” に繋がっているのかもしれません。「好き」ならなんだかんだ言いながらも続けていけますからね。

そんな「好き」を見つけられたら、それは かけ甲斐のない「財産」なのでしょう。

 

私が長年経験してきて、人さまからみたら一見全く違う世界に思われがちな「ウインドサーフィン」「デザイン」「バレー(踊る)」などと、私が今 伝えている「茶道」「華道」の世界。実は、私の中ではちゃんとシンクロしているのです。

その話、いつか書きたいと思いつつ このblog書くだけでも日が暮れてしまう私です(涙;)

では、次は今年春の初釜の報告へ。

  

  

西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子

日々の稽古や、生徒の作品、ワークショップの様子などをF.B.にアップしています。(個人的な投稿も。)↓

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