蓮心 表千家茶道教室 池坊いけばな華道教室

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平成30年度 新年能会の報告

2018年9月8日 Category: blog
 ワタクシごとながら、長年の夢だった「能」の「謡(うたい)」を習い始めて ハヤ4年。
「謡」ってなに?と 良く聞かれます。「能」が趣味の方以外、「詩吟」「御詠歌」「長唄」「小唄」などの違いは 分かりづらいですよね? 大丈夫、私もそうでした(笑)

能の音楽は、謡(うたい)と囃子(はやし)で成り立っています。主人公「シテ」、相手役「ワキ」(複数人)、そしてその出来事やその風景描写、心情を朗誦する「地謡」(ジウタイ)で構成されています。
「能」の歴史は平安・鎌倉時代と古いが、室町中後期頃から一般の人々が「謡」を習うようになったそうです。
こんな謡本で学びます→
最初はチンプンカンプンでしたが、難しいと思った言葉・日本語の美しさがわかるようになり、
回を重ねるうちに 物語が口語体で理解できるようになってきました。

華道・茶道の教えに深く影響を与えている世阿弥の「風姿花伝」。
一般的になかなか縁のない「能」、その教え 素晴らしさを 社中と共有したいと思いから「能のワークショプ」も開催。そしてその頃、私の師匠 宝生流 東川先生が先生の社中だけの発表会を開く事に。
この機会を活かさない手はない!と 高森社中「蓮心会」で発表会の「添え釜」を企画。
能楽堂の控室を一部屋借りて、出演者やご家族お友達に抹茶を点て出しでおもてなしします。
初回はなにせ 初めての遠征でしたから、社中もかなりテンパっていたようです。
が、今年3回目ともなるとすっかり慣れたもの。笑顔が余裕綽々、蓮心会社中 見事です!
また、この「添え釜」にお客様も慣れてくださり、何度も足を運んでくださります。
一回一回、積み重ねる事で関所を抜ける醍醐味を体感します。

そこで、今年の掛物は『関 南北東西活路通』。関所を抜けると何処にでも活路は通るよ、の意。
  ←会記も社中が書いてくれました。
私たちも出演の合間に、一服。→

一緒に習っている親友と一緒に「経政(つねまさ)」を無本(暗記して本を見ない)で、
連吟(二人以上で声を揃えて謡う)。そして、私は初めて仕舞「橋弁慶」に挑戦!
  →私は源 牛若こと義経。

今回は3回目という事で、先生から「蓮心会社中の方も是非」と声をかけていただき
有志を募り、3名で「羽衣」を無本で連吟!
3人は、たった三回ほど先生に指導していただいただけなのに、それはそれは見事な出来栄!
流石、私の弟子。サムライ根性が受け継がれています。(と、皆に云われました)

お客様も沢山来てくださり、「能」に馴染みのない方も『初めての観能だったが、とても楽しめた』と 大好評でした。
確かに、初めてでプロの能舞台を長時間見るよりも、ダイジェスト版で見ることが出来るので
これはなかなか良い機会かも?

来年4回目は、2月23日(土曜)に決定。同じく川崎能楽堂。
再来年は東川先生、五周年を記念して 本拠地 宝生能楽堂で「能」も企画しているとか?
月に1〜2回、一時間位の謡の稽古ですが、細く 長く 継続していきたいと思います。
先ずは来年2月を目標に、コツコツ。


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