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平成30年 東京連合華展 at 上野東京都美術館

2018年9月8日 Category: その他のお知らせ
去年まで1月に上野公園内の東京都美術館にて開催されていた東京連合華展、今年から本来の3月に戻りました。今年で85回、ということは 1933年 昭和8年から続いているのでしょうか、
凄いことです。凄いと言えば、「華展」を美術館で開けるのは池坊だけ とか。
割と早くから毎年出瓶させて頂いているので、私にとって約30回目位なのでしょうか?
だとすると ほぼ三分の一参加させていただけていることに? ちょっと感動!

どんなに前だとしても、初めての出瓶した日の緊張感は今でも良く覚えています。
ほんの数年前まで、この華展の生け込み時間の短さは(1時間も無い) 伝説的でしたから。

約二週間の間、ほぼ2日間単位で1200瓶もの作品が発表されます。
幸運なことに、今年は次期家元 池坊専好(由紀)さまのご巡視の日にあたりました。
社中も一般席に3名、出瓶しました。

私は、特別席という階で「生花(しょうか)」の「二重生け」。
(特別席では、展覧に企画があり 花形が指定されます。)
二重生けとは、竹の花器に二つ生ける口があり、「懸崖に生まれ育つ植物の生きざま」を表現します。下の重には「立ち上る姿」、上の重には「立ち下がりまた太陽を求めて立ち上る気」を。
自然界で見ることがありますよね、崖から懸命に伸びていく逞しい植物の姿を。
どの植物も、種が落ち芽がでた場所がどのような場所であれ、その場所で生きていくしか道はありません。人間のように気楽にお引越しはできませんので。
ここ、華道を学んでいて 見習わなくてはならないな・・と 思う一つです、はい。

さて、その作品 → → 下の重に木瓜、上に白椿。

由紀様のご巡視 →  
有難いことに 家元にも次期家元にも何度もご巡視でお言葉を戴く幸運に恵まれている私ですが、いつも深い視点で作品を観てくださることがわかるお言葉に、それまでの苦労が一変で無くなるのが不思議です。

生徒の作品も紹介します。「立花 正風体」 →  逆勝手です。
「生花・三種生け」 → 静けさが漂います。
日程を違えて「生花・新風体」 →  主役は彼の大好きなフリージア。
皆さん、素敵な作品でしょう? 本当に良く頑張りました。

先程 “苦労”と書いたことを不思議に思う方もいられるかもしれませんね。
「好きなことをしているのに、趣味なのに、なぜ 苦労?」 と。

何かを一心に学ぶ者が、それを深く続けていくなかで 行きあたる 一つの「関所」のようなものなのでしょうか・・?

初めは「趣味」として始めた習いごと。華道・茶道に限らず どのジャンルであれ私は当てはまると思うのですが「趣味の域を超える」と感じた経験をされた方も多いのでは?
そこで、続けるかどうか や 続けかた を 思案します。

『何故、趣味なのにこんなにツライ思いをしなきゃならん?こんな筈じゃなかった・・』等
そんな自分との葛藤を経験し、「気楽な筈だった趣味」を「生きがい」「生涯の学び」へと切り替えた方は、「苦労の先に得ることのできる喜び」を知る。知ってから切り替えた方もいるでしょう。
だからちょっとくらい辛くても、これは「生みの苦しみ」と くじけずに前を向ける。
勿論、「趣味」として気楽に楽しく稽古続けることも全く間違えでは無いです。
人それぞれ。
何が自分にとっての“生きがい”か なんて、誰にもわからない。

一人の社中が云いました。『この道は、私にとって趣味ではなく “資格”。責任を持って学んで生きたい』と。
私にとって、忘れられない 素敵な言葉です。

私自身長く続けてきたなかで悩んだこともありました。その私がこれだけは言えます。
『継続は力』。
その“力”は、想像以上に強く逞しい、そして 優しい“友”です。
私はその友に 幾たびも救ってもらっているので それだけは、確かです。

実は、今年の私の出瓶作品にはとんでもない裏ドラマがありました。
出瓶が決まってから約半年間、毎週のようにこの花形を学んできました。様々な花材で。
生花・立花にはその置き方により「本勝手」と「逆勝手」があるのですが、
今回何故か自分は「逆勝手」と思い込み練習を積んでいました。生け込み当日まで。
しかし!なんと、生け込み会場に行き 生けはじめるとお隣の方が
『良いわね〜貴女、本勝手で、、』と云うではないか、『へっ??』
周りを見回す。確かに、私の場所は本勝手の席だ! 『な、なんてこと・・』

「本勝手」と「逆勝手」とは、太陽の位置が真逆の設定となるので、枝ぶりが全て「逆」となる。
もう、生け込みの時間は限られている。花材も最低限しか、無い。
『絶体絶命』とは このことか?と 云うほどの危機なんです。
周りの方々も凍っている様子。
しかし、愚痴ったって悩んだってどうしようもない。『やるしか、無い』のです。

師匠から良く聞いていました。『私の師匠は、出来上がる直前に “それ、真の向きが逆やで” と云う』と。これは正に今の私の状況と同じ。全ての生け直しを意味します。
師匠はこんな状況をくぐり抜けてきたのか・・と 気持ちを瞬時に切り替えた私。

『今できるベストを尽くす。』これしか無いのです。
それもこれも「継続の力」のお陰なのです。
結果、限られた方しかその裏ドラマを知らぬまま無事、大好評のうちに終えることができました。
長くなりましたが、「生みの苦しみ」を“快感”に切り替えられる術を長年のうちに学んだのでしょうか?
先日、バレー(踊り)と吹奏楽を学ぶ弟子と話していたら『わかりますゥ〜、練習中は なんで出演するなんて言ってしまったのかって後悔してるんですけどぉ〜、終わってみるとまた挑戦したいって思うのですよねェ〜』と。
それができるってことが、その習い事と相性が良いってことなんだと思いますよ〜〜

さて、来年の連合華展の日程と私の花形が先程決定しました。
会期は来年 3月21~30日。私の出瓶は21日(祝日・木)、22日、生花「船・釣り・逆勝手」。
社中も3名。その内初参加の男性も。楽しみにしていてください。


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