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旧七夕会池坊全国華道展のお知らせ

2016年11月11日 Category: 華道のお知らせ
今週11月9日(水)〜14日(月)まで、京都池坊会場・高島屋会場にて「旧七夕会池坊全国華道展」が開催中です。
“この花展から池坊の一年が始まる”という意味深い展覧会で、最も重要な花展。
その花展に出瓶させていただけるというのはとても光栄なことなのです。
私の出瓶日時は 11月13日(日)と14日(日)、六角堂池坊会館本館4階 105番。
京都にお越しの方、在住の方は是非お寄りください。

さて何故、11月に「七夕」? 疑問に思われる方も多いと思いますので、<旧七夕会の伝統と創造>を記しておきます。

 平安時代以降、宮廷では七夕の日に様々な行事が催されました。花を立てたのもその一つです。
江戸時代の初期、後水尾天皇はたびたび宮中で大立花会を催され、その度に三十二世池坊専好(二代)が召されました。その節、後水尾天皇から特別に池坊で七夕花会を催す許しをいただきました。
七夕花展と池坊の結びつきはここに始まり、江戸時代を通じて、池坊の七夕花会は京洛の有名な年中行事の一つとなって見物人が六角堂へ押し寄せ、奉行所の役員が警護に出るほどだったと伝えられます。
明治5年、時の政府は太陰暦を採用。翌年には太陰暦による五節句も廃止されました。池坊では、明治7年に公の行事ではなくなった七夕花会をゆかり深い後水尾天皇の忌日である9月11日に代え、由緒ある花会を例年通り続けました。旧七夕会と称するのはそのためです。以降、花材豊富な10月に、さらには農繁期を避けて11月にと、開催期日は変わりましたが、伝統の花会は脈々と継承され、その時代に息づく池坊いけばなを創造し発表し続けています。

img_20161110_115422 この絵図は、四十世池坊専定の時代。
立花を眺めている人々には、剃髪している僧侶や刀を横に置いている武士の姿が見えます。

 毎年お家元からその年の「テーマ」が発表されます。そしてそのテーマでの花展が「本部花展」として日本各地を横断する形で開催されます。
 今年のテーマは「花の力」。草木の溢れる花の力。
 池坊は来年、六角堂創建1430年、花を生けた記録から555年を迎えます。
 幾多の困難な時代や難局を乗り越え、受け継がれてきた華道の技と心。
 それを支えてきたのは、日々成長し、枝先を精一杯天に向かって伸ばす草木の持つ力です。
 来年6月に公開される、初代・池坊専好の活躍を描いた映画『花戦さ』でも、野村萬斎氏演じる
 初代専好や六角堂に集まる町衆をいつも励ましているのが、この「花の力」です。
詳しくはこちらもご覧下さい。
http://www.ikenobo.jp/event/index.html#head

日々の稽古や、生徒の作品、ワークショップの様子などをF.B.に(たまに)アップしています。 https://www.facebook.com/茶道教室-華道教室-438381252917488/


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