令和7年 8月稽古日のお知らせ
*茶道教室 8月
・水曜日 13日、27日 13時〜16時 / 18時〜22時
・日曜日 10日、17日 12時〜17時
* 8月は、2回の稽古となります。
人数の都合で時間の変更もあります。直接お問い合わせください。
*華道教室 8月
・水曜日 13日、27日 13時〜22時
・土曜日 9日、16日、30日 12時〜17時
* 上記茶道教室の時間に茶室での華道稽古は可能です、ご相談ください。
* 茶道・華道とも教室開講時間を明示しています。上記の時間内でご都合の良い時間に学ぶことができます。
*田無教室の『茶道体験』は 一名様 お菓子など水屋料込みで 4.000円、
『華道体験』は 一名様、花代別で3.000円です。 別途花代は2.000円です。
現在「見学のみ」は承っておりませんので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
・吉祥寺「ドスガトス」華道教室 日時は相談可能・要予約
現在、金曜日の11時から13時半、稽古可能です。直接相談してください。
「ドスガトス」は、スペイン料理店です。この店の一角をお借りして華道教室を開催します。初心者から優しく指導しています。このHP「連絡フォーム」よりお申し込みください。 吉祥寺華道教室 1回 3500円+花代(約1500円〜)
ドスガトスH.P.→ https://www.dosgatos.jp
日々の稽古や、生徒の作品、またプライベートもInstagramとF.B.にアップしています。
https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/
よかったらご覧ください。
西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室 蓮心会 高森 梨津子
令和7年 蓮心庵「初釜(春の茶事)」報告
前回のblogに記載通り、2月末の「尚月会 十周年記念能会」と、3月中旬〜下旬の「池坊春の華展」・「池坊東京連合会支部華展」が開催された間の、3月8・9日に蓮心庵にて「春の茶事」を開催しました。
実は、蓮心庵で 3月に初釜を開くのは 2回目のことで、15年前の平成22(2010)年、庭の梅の木が満開になる頃「梅見の茶事」として開催しています。
今年は「雛祭り」をテーマにしました。
玄関は 而妙斎筆の「緑生春深」の短冊、そして雛人形がお出迎え。

今は亡き母の手作りの雛人形。母がパンを捏ねて制作したもので 私のお気に入りです。
後で登場する主菓子の「引きちぎり」は、雛祭りの定番。蓬が香ります。
寄付きは、玄関の雛人形がモデルになったような色紙で「桃花笑春風」、玉林院(洞雲)画賛。
白湯を召し上がっていただいた後、露地に移っていただき「迎えつけ」。これから始まる茶事への緊張のオープニングです。二日間とも穏やかな天候で気持ちの良い幕上げでした。
本席は「東山水上行(とうざんすいじょうこう)」、瑞龍山雲澤禅寺 足立泰道筆。
精神的に強い揺らぎを感じた時に励みとなってくれた禅語です。
雲門禅師が弟子の僧に『如何なるか、是れ諸物出身の処(悟りの境界とはどうゆうものでしょうか)。』と問われたとき、『東山水上行(山が 水の上を流れていく)。』と、答えたというこの言葉。
「動かざること山の如し」と習ってきた我々です。風や雨がどんなに強く吹こうが、動じることなく堂々たる姿の象徴とされていた 山が、「動かないはずの山が、川の上を流れる」って、どうゆうこと?!ですよね。
川の水は高いところから いかなる障害があろうとも無心に流れ、時には岩をも削り取るほどの大きな力を発揮して大海へと流れていきます。
「動くもの」と「静なるもの」。「天」と「地」。「自己」と「無心」。
この言葉は「自分の意識分別を断ち切ること」を教えてくれている。とのことで、自分を没入し去って「山を見るときは山」に、「川を見るときは川に」なりきってこそ、本当に川を知り、山を知る人になるという「悟りの境地」を解われています。
茶道を学び 禅語を知るなかで年々、自分自身の体験を重ね、この言葉の意味を実感するようになりました。
初釜は「前茶」スタイルでゆっくりしていただくので、炭点前のあと、前述の主菓子を召し上がっていただき、露路へ移ります。

釜:浜松真成、勘渓作。 炉縁:黒柿。
炭取:一閑 神折敷。 羽根:黒鷲。 香合:巳、和楽。
香合を拝見した後頃合いを見て 亭主は銅鑼を打ち、後座へ誘います。

整えられ、たっぷりと水が打たれている露地に心が清らかになります。
毎年京都 高野竹工さんへ注文する青竹。今年もスタイリッシュで素敵な花入を製作してくださいました。光るような青竹に、花がとても引き立ちます。
花は、姫日向水木と貝母百合。
台目棚に火襷の水指。 茶入:膳所 陽炎園 肩付。 茶杓:丹頂 宗完筒箱共。

茶碗:嶋台。 出帛紗:騎羊人物椿梅折枝文様金蘭
お濃茶:猶々斎好特別引上「楽寿の昔」柳桜園詰
小間での炭点前と御濃茶の後、再び露地へ移っていただき、室礼を8畳の広間に変えます。
初釜らしい華やぎを感じていただけたら嬉しいです。
掛物:宙宝和尚一行 「雲収山嶽青(くもおさまりてさんがくあおし)」

炉縁:唐松 川瀬表完作 風炉先:有馬頼亭自画讃花押 銀閣寺古材 曳舟
棚:及台子に、紫交趾 青海波の皆具
茶器:扇蒔絵大棗 一光作 茶杓:宗也筒箱共 銘「千草」菊蒔絵溜

花入:曜変祥瑞 六代 五郎助 花:白桃、卜伴椿、白初雁
香合:青貝 紙釜敷シキテ この青貝の香合は、以前一緒に稽古をしていた兄弟弟子さんの手作り。和紙を貼り定家の和歌が書かれています。
茶碗:大樋 九代 長左衛門 替 伊羅保 榊原勇一作 千羽鶴 陽炎園 他
江戸時代後期、大徳寺418世住職であり同時に相国寺派の管長兼任なさった宙宝宗宇(そうう)禅師は、松月老人と云う号でも知られる とても有名な方です。
書かれている通りの自然界の美しい光景「雲が晴れて山々が青々と見える」その様子を表しているのと同時に、「人の持つ煩悩が浄化され、仏性が明らかになる」という “悟り” の境地を象徴していると解釈されています。
何はともあれ、
この「雲収山嶽青」の字の、なんと迷いのない心清らかなことか!
さて。
美味しすぎるのが難点の蓮心庵の茶懐石を召し上がれ~~(笑)
今年から本格的にコロナ対応の銘銘皿を止め、本来のスタイルに戻します。ご飯を「炊き立て」「蒸らし直後」「蒸らしたご飯」と三段階で召し上がっていただきます。約5年ぶりなので、これが一番緊張しました。

向付:細魚昆布締 菜種まぶし 山葵 海苔ゼリー
汁:合わせ味噌仕立て 辛子 桜麩
煮物椀:蛤真薯 京人参 菜花 灰干し若布
焼物:鰆 蕗味噌
炊合せ:鯛の子、鶏丸、蕨、巻湯葉
強肴:空豆、車海老、白桃 白和え
小吸物:土筆 梅
八寸:蛍烏賊 桃蓮根
白湯の後は、お漬物でお茶漬け。 以上
茶懐石の後、名残りを惜しんで 薄茶を点てます。

干菓子:味噌合わせ 立雛 蕨 末富製 御薄茶:栂尾の昔 ぎおん 辻利詰
庭の梅の花が喜んでいる様子、伝わりますでしょうか?
11時に席入りした会も、15時半にはお開きとなります。あっという間ですね。
亭主は余情残心。黙ってお見送りをします。
この時、実は「この日の数時間を振り返る」というより、「この会を企画し始めた瞬間から、今まで」を、そして「これからの課題」に直面する正に「余情と、残心」の時間、なのです。
今回は例年とは違う時期に初釜として「春の茶事」を開催しましたが、“春” を感じる茶事も、新鮮だったのではないでしょうか?
蓮心庵の茶事は、社中皆の協力あってで成り立っています。いわば皆 一人ひとりが「亭主」なのです。その裏方の活躍を少し紹介しましょう~~

今回は、「菜種まぶし」にする卵作りや、蛍烏賊の目玉、口、背骨をピンセットで丁寧に取ること、また 蛤真薯を大きめの貝に綺麗に盛り付けて仕上げる。などが難問だったかな? 花蓮根は先輩から伝授されて 皆さん上手です!

いつも茶懐石の準備と、露地、茶室などの掃除を一緒に頑張ってくれる、(自称) “無形文化財保持者”の蓮心会社中。感謝です!
こうして無事、素敵な初釜「春の茶事」が3月に収まりました。前述通り お陰さまでこの後、京都、東京で開催された華展に集中することができました。
3月に卒業旅行と称して奈良・京都を一人旅したり、4月にも京都旅、そして利休忌。仕事もとても忙しかったけれど、我ながら“本当に よくやった!自分☆” と言ってあげたい昨年秋から今までの私… でした。はい。
今は、7月末の「朝茶」に向けて準備を着々と始めています。お楽しみに!
日々の稽古や、生徒の作品、ワークショップの様子などをF.B.とInstagramにアップしています。
https://www.instagram.com/sado_kado_ritsuko/
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西武新宿線沿い 西東京市 田無駅より徒歩11分の表千家茶道教室・池坊華道いけばな教室
蓮心会 高森 梨津子